【時代遅れ】謎のビジネスマナーが今も求められる理由【気持ち悪い!?】

おいおい、ビールをお酌する際はラベルが見えるように注がなきゃ…

押印をする際は、目上の方の印鑑に対して、自分の印鑑を斜めに傾けて押すお辞儀ハンコにすべき!

といった古の謎ビジネスマナーに頭を悩ませていませんか?

時代遅れなんて思っていたら、最近ではリモートワークが普及したことで、オンラインミーティングで上長を画面のどこに配置するのか、という新たな謎マナーが生まれることも…。

このマナーってなんのため?

と思ってしまうビジネスマナーは多数!

くだらない…時代遅れ!

と思わず叫びたくなる人もいるでしょう。

そんな疑問やモヤモヤを解消すべく、今回は時代遅れな感じがする「謎のビジネスマナー」との向き合い方をご紹介します。

目次

そもそもビジネスマナーとは?

ビジネスマナーとは

ビジネスマナー(business etiquette, business manners)とは、社会人として働くうえで必要な礼儀や作法を指します。職場でのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築くための基本といえます。

挨拶や時間を守るといった基本的な行動はもちろん、名刺交換や来客対応といった実践的なスキルもビジネスマナーに含まれており、こうしたマナーを身につけることで、自分自身の印象が良くなるだけでなく、仕事を円滑に進められます

ビジネスマナーが時代遅れ・気持ち悪い・意味不明と感じる理由

社会人として若手と言われる20代はもちろん、中堅の域に入りかけている30代にとって変と感じる謎のビジネスマナー。

どうして、そう感じるのでしょうか?

古い!時代遅れ!画一的なマナーが時代にそぐわなくなっているから

社会は常に変化していますが、特にここ数年の価値観の転換は大きいもの。

個人の価値観が尊重されるようになり、画一的なマナーよりも個性や能力を重視する風潮が強まっていますし、多様なバックグラウンドを持つ人々が共存することが認められるようになり、従来のマナーが必ずしも通用しなくなっています

働き方の多様化も要因にあるでしょう。リモートワークやフレックスタイム制の導入など、従来のような出社前提ではなくなり、それに伴い、対面コミュニケーションが減少。スーツが必須ではなくなり、カジュアルな服装が許容される職場も増え、言葉遣いやコミュニケーションのルールも柔軟になっています。

くだらない!これ意味ある?形式的に覚えているから

入社すると、先輩から一通りのビジネスマナーを教わった人も多いでしょう。

そうして、こう思いませんでしたか? 

これって、なんの意味があるの?

今の若い世代は多様な価値観を持つのが当たり前で、形式的なマナーに縛られたくない気持ちが強いでしょう。

表面上のものとしてビジネスマナーを受け取ることで、なぜその行動をするのか、その背景にある意味や目的を理解できなくなります。形骸化したマナーに意味を見出せないと、仕事に対するモチベーションまで失ってしまうかもしれません。

仕事に関係ない余計な時間と手間がかかるのは、謎ビジネスマナーのせい!

「完璧なマナー」を目指そうとすればするほど、細かい部分にまで時間をかける丁寧な仕事が求められます。

例えばお客様に送るメールではどのマナーが正しいのか、判断に迷うことはありませんか。メール送信に関するマナー情報は大量に発信されています。正しいマナーを検索しながらだとメール作成に時間がかかりすぎてしまい、本来の業務に支障が出てしまうことも。

国や業界、果ては企業ごとに異なるのがビジネスマナー。すべてのマナーを完璧にマスターしようとすると、膨大な時間と労力が必要になります。

知らなかっただけなのに!マナー違反を注意されて嫌な気分になるから

今の若者は個性を尊重し、多様性を認める教育を受けており、学校教育でも従来の座学中心の授業から、体験学習やグループワークなど、主体的な学びを重視するスタイルに変化してきています。

さらにスマートフォンやSNSの普及により、対面でのコミュニケーションの機会が減少しています。これにより敬語や目上の人への言葉遣いなど、対面で必要なコミュニケーションスキルを身につける機会が減っていると考えられます。

そもそもビジネスマナーを知らないし、必要性を感じもしないものに対して注意をされると腹が立ちますよね。

どうしてビジネスマナーなんてものが生まれたの?

ビジネスマナーの目的は、

  • 相互理解を深め、円滑なコミュニケーションを図ること。
  • 相互に信頼関係を築き、ビジネスを円滑に進めること。
  • 組織内の秩序を維持し、安定した運営に貢献すること。
  • 社会全体の秩序を維持し、安定した社会を築くこと。

などが挙げられます。

なぜ、ビジネスマナーが生まれたのか。それは社会構造の変化や経済活動の発展と深く結びついています。

狩猟採集社会から農耕社会、そして産業社会へと移行するにつれて、人間関係は複雑化しました。社会の秩序を維持し、円滑なコミュニケーションを図るために、一定のルールやマナーが必要になったのです。

貴族、武士、町人など明確な階級が存在する社会においては、それぞれのクラスにふさわしい振る舞いが求められました。これらが後のビジネスマナーの基礎です。

また日本では江戸時代にあたる18世紀後半頃より物物交換から貨幣経済へと移行し、商取引が活発化しました。商品を買ってもらうために、商人の間ではお客様には丁寧な言葉遣いや挨拶などが重視されるようになりました。

さらに明治維新以降、西洋文化が日本に導入され、西洋のビジネス慣習やマナーが日本にも取り入れられました。

昭和時代になると企業が組織化され、従業員数が増えるにつれて、組織内のコミュニケーションを円滑に進めるためのルールやマナーが確立されました。

いらないと思うビジネスマナー?約2.3万人に聞いてみた【アンケート】

ビジネスマナーは現代社会の中で多くの人が共存するための暗黙のルールとして存在していますが、その一方で

本当に必要なのか?

という疑問を持つ方も少なくありません。

そこで、約2.3万人を対象に不要だと感じるビジネスマナーについてアンケートを実施してみました。

Q.あなたはビジネスマナーに自信がありますか?

回答項目割合(人数)
とてもある3.6%(842人)
どちらかと言えばある29.2%(6888人)
どちらかと言えばない42.1%(9939人)
全くない25.1%(5930人)
総計100%(23599)

まず、

ビジネスマナーに自信がありますか?

という質問では、

どちらかと言えばない

全くない

と回答した人が、実に67%にものぼるという結果が出ました。つまり、3人に2人以上がビジネスマナーに不安を感じているのです。

働く女性の皆さんの中にも、「これって正しいのかな?」と迷ったり、同僚や上司の反応にモヤモヤした経験がある方は多いのではないでしょうか?

Q.いらないと思う日本のビジネスマナーを教えてください。 (複数選択可)

いらないと思う日本のビジネスマナーを教えてください。 ★複数選択可
  1. 相手の料理を取り分ける(9208票)
  2. 瓶ビールのラベルが相手に見えるよう上に向けてお酌する(9141票)
  3. お辞儀ハンコ(9053票)
  4. 乾杯時のグラスを相手より低くする(7875票)
  5. お辞儀の角度(7311票)
  6. 相手の会社などへ訪問するときは受付の前に上着を脱ぐ(6723票)
  7. 上座・下座で席次を決める(6603票)
  8. ドアをノックする回数(6231票)
  9. 名刺交換の所作(6161票)
  10. 服装や髪型、メイクの指定(5795票)
  11. お茶を出す(出された)ときの所作(5333票)
  12. 言葉遣いや敬称の使い分け(3380票)
  13. その他(85票)
  14. 特にない(3522票)

続いては「いらないと思う日本のビジネスマナー」について質問しました。

ビジネスマナーで「いらない」と思われる行動についてのアンケート結果では、トップ3に「料理の取り分け(9208票)」「お酌時の瓶ビールの向き(9141票)」「お辞儀ハンコ(9053票)」が挙がりました。

これらに共通するのは、

「形にこだわりすぎている」「効率が悪い」

と感じさせる点です。

「料理の取り分け」や「お酌時の瓶ビールの向き」「乾杯時のグラスの高さ」といった時代遅れ感のある飲食マナーは、最近では見直されつつありますね。「お辞儀の角度」といった形式的なルールに対しても、無意味さを指摘する声が多いようです。

また、「お辞儀ハンコ」や「上座・下座の席次ルール」「名刺交換の所作(名刺を相手より下の位置で渡す)」といった、上下関係に重きを置くマナーは、時代の変化とともにその必要性が薄れ、むしろ新たな文化を受け入れる柔軟性が求められているのかもしれません。

同様に、服装やメイクの指定も、古い価値観に基づくマナーにも、多様性の時代に突入し「もう不要では?」という意見が集まっています。

現代の働き方にそぐわないルールに対する意識が浮き彫りとなり、「本当に必要なマナーとは何か」が問われているようです。

今回のアンケート結果からも、ビジネスマナーが持つ意義を見直す必要があることが浮き彫りになりました。効率的で実用的なコミュニケーションのために、これからの時代に合った新たなマナーの在り方を模索することが求められているのかもしれませんね。

【アンケートの調査概要】
調査名:理解できないマナーに関するアンケート
調査期間:2024年10月8日 00:00~23:59
調査方法:QR/バーコードリーダー「アイコニット」ユーザーへのインターネット調査

こんなにあるの!? 謎ビジネスマナーまとめ見せ!

円滑なコミュニケーションには相手への敬意が必要で、そのためにはビジネスマナーに則った丁寧な態度が求められることは理解できます。でも、ここまでする必要ある?なビジネスマナーをご紹介します。

15°、30°、45~90°。お辞儀をするときの角度

会釈は15°程度、敬礼は30°程度、最敬礼は45~90°

と、耳にしたことはありませんか?

こっ、細かい……。

角度によって敬意の度合いを相手に伝えることができるため、相手に自分の気持ちを正確に伝えることができるメリットはあるものの、こんなに細かく使い分ける必要はあるのでしょうか。

押印に敬意って必要ですか?お辞儀ハンコ

稟議書や請求書など、複数人で承認が必要な書類に押印する際、

目上の方の印鑑に対して、自分の印鑑を斜めに傾けて押す「お辞儀ハンコ」

これは印鑑を斜めに傾けることで、目上の方に対して「お辞儀をしている」ように見立て、敬意を表すという考え方が背景にあるからだそう。ハンコの角度より、普段いかに誠実に仕事をするかの方が大事だと思うのですが……。

そもそもお辞儀ハンコは企業独自のルールであるうえ、デジタル化が進んでハンコを使う機会も減っていますし、ハンコの必要性自体が問われています。

封筒をセロハンテープで閉じるのは失礼

封筒をセロハンテープで閉じるのは失礼というのも聞いたことはありませんか?

確かに重要な書類を郵送する場合、のりや両面テープに比べて接着力が弱く、配送中に剥がれてしまう可能性があるセロハンテープは安全面から避けたほうがいいように思えます。でも手渡しする封筒ならセロハンテープでも問題はなさなそう。

……なんて考えているとビジネスマナー警察が飛んできますよ!

セロハンテープは簡単に剥がせるため、一度封を解いて再度貼り直すことができます。そのため、開封済みの封筒が再利用される可能性があり、相手に対して不信感を与える可能性があるとのこと。

セロハンテープは、のりや両面テープに比べて見た目が安っぽく、丁寧さに欠ける印象も与えますからね。

そんな余計なことにばかりリソースを使わず、もっと仕事に集中させてほしいものですね。

これされると、うざくない?メール送信後電話で到着を確認

メールを送ったあと、相手に確認の電話をした方が丁寧と教わったこともありませんか?

重要な書類や緊急性の高い内容を送ったら、確実に相手に届いているかを確認したい気持ちになるのは理解できますし、送信後一定期間が経っても返信がない場合、メールの不達や見落とされている可能性を確認するために電話をするもわかります。

でもただの慣習やマナーによって、メールを送ったことを先方に伝えるために電話するという企業もあるよう。自分が電話を受ける立場ならどうでしょう?そんなこと伝えるために、こっちの時間を割かせるの?って思いませんか?

早く取って!電話は3コール以内に出る

相手にいい印象を与え、ビジネスチャンスを逃さないためと言われる、3コール以内に電話を取るルール。

1コールは約3秒、3コールだと約9秒。お客様を長く待たせることは、こちらの印象を悪くさせるかもしれない、ということは考えられます。また3コール以上待たせてしまうと、お客様は別の会社に連絡する可能性があり、機会損失になるとも言われています

メールやSNS、オンラインミーティングに慣れていると電話は緊張するかもしれません。ただまだ対外的なやり取りは電話が多い企業に勤めていて、電話での対応が会社の業績に結びつくのであれば、これはビジネスマナーとして覚えておいたほうがいいでしょう。

ドリンクは、お茶orコーヒーor透明な飲み物!?

来社されたお客様に出す飲み物は、お茶かコーヒー、または透明な飲み物。そのルールが誕生した背景を探したら、以下のような理由が挙げられました。

  • オフィスなどフォーマルの場合、周囲への配慮が求められます。目立つ派手な色の飲み物より、無難な色合いを選ぶ方がいいため。
  • 透明な飲み物やお茶、コーヒーは、比較的清潔で衛生的、健康にいいイメージがあるため。
  • 色の濃い飲み物は、歯に色素着色を起こすイメージがあり、透明な飲み物が喜ばれるため。
  • 透明な飲み物なら万が一こぼれても、目立たず、掃除がしやすいというメリットがあるため。

あなたが納得できる、説得力のある理由は一つでもありますか?

上下関係命な日本での伝統的謎マナー、相手より下の位置で名刺を渡す

上下関係を重視する文化が根付き、礼節を重んじる国民性を持つ日本で長年受け継がれてきた伝統的なビジネスマナーの一つ。

相手より低い位置で名刺を渡すことで「私はあなたより立場が下です」という謙虚な姿勢を示し、相手を立てることで良好な人間関係を築くことができます。


ビジネスに限らず人間関係において、相手に不要に不快な印象を与えるのは損です。名刺交換の際は意識しておいても損のないマナーかもしれません。

ずっと立ってる必要ある?客先では相手が来るまで座らない

これも上下関係を重んじ、相手を立てることが重視される日本のビジネス文化において、長年受け継がれてきたマナーの一つです。

訪問者は顧客であり、お客様が到着するまで、座らずに立っていることで相手への敬意を表す意味があるとのこと。

相手を敬う気持ちがあれば、いらっしゃる直前に立てば問題ないし、相手が座るまで自分も席に着かないくらいの配慮でも問題ないのでは?

すでに過去のもの!出されたお茶を飲むのは失礼

出先で出されたお茶を飲むのは、失礼とされていた時代はあったようですが、現代からすれば過去のものとなっているビジネスマナー。

むしろ、今はせっかく出していただいたお茶を飲まないのは失礼と考える方が一般的です。

一番偉い人が座るのはどーこだ?上座・下座の席次ルール

上座や下座、一度は耳にしたことはありますね。会議室や宴席などでの、良好な人間関係を築くための席次ルールのことです。

再三お伝えしているように日本は上下関係を重んじる文化のため、役職や年齢などによって席順を決めることで、組織内の秩序を保ち、スムーズなコミュニケーションを促進するという考えがあります。

席順が明確であることで、参加者全員が自分の役割を理解し、スムーズなコミュニケーションが図れます。
上座はその場で最も重要な人物やお客様に提供される席で、一般的に上座は以下の場所が当てはまります。

  • 入口から最も遠い席/部屋の中央奥、または窓際の一番奥
  • 部屋の中心/部屋の中央に設けられたテーブルの中央
  • 最も見晴らしの良い席/部屋全体を見渡せる席
  • 家の場合/玄関から最も遠い席

正直、席なんてどこでもいいなんて考える方もいるでしょう。でも気にする目上の人は結構います。些細なことであなたの評価を下げられたくないなら、覚えておいて損はないでしょう。

公共交通機関にも席次あり!タクシーと電車の上座は?

タクシーや電車など公共交通機関での席次もあります。タクシーは運転席の後ろ、電車は窓側が上座とされています。

タクシーの上座が運転席の後ろである理由は、そこが車内で最も安全な場所とされているため。万が一事故に遭ってしまったとしても、衝撃が最も少ないと考えられています。さらにエンジンルームから離れているため、振動が少ないという理由もあります。

電車の窓側はこのような理由から。窓際は景色を楽しみながら移動することができ、窓から光が差し込むので開放感があります。進行方向を確認しやすく、道中も安心感があるからです。

上司やお客様との移動が多いなら、頭の片隅に入れておいてもいいでしょう。

目上の人と乾杯する時、グラスは少し下げるって本当?

乾杯の際に、目上の方のグラスよりも少し下げる理由は、相手への敬意を示すためというのが一般的な解釈。背景にはやはり上下関係を重視する日本社会があり、序列を意識する文化の一つです。


現代でも、この習慣が廃れず重視される理由としては以下のものが考えられます。

  • 初対面の相手に丁寧な乾杯をすることで、好印象を与えることができる。
  • 良好な人間関係を築くことは、新たなビジネスチャンスにつながる可能性がある。
  • 丁寧な乾杯は、あなたが属する企業のイメージ向上にもつながる。

より円滑なビジネスコミュニケーションを築きたいのであれば、乾杯の際は少し意識してもいいかもしれませんね。

必要かなぁ?ビール瓶のラベルが見えるようにお酌をする

ビールをお酌する際、瓶のラベルを相手に見えるように注ぐ、というのも聞いたことがありませんか?

  • ラベルを見せることで、相手は何のお酒を飲んでいるのかを知ることができる。
  • 宴会に複数種のビールがある場合、相手がどの銘柄を希望しているかを確認せずに注がないようにするため。
  • 高価な銘柄や珍しいビールの場合、ラベルを見せることで、そのビールの品質や特徴をアピールすることができるため。

などがその理由ですが、どれも小賢しいですね。

単純に日本の宴席でのマナーとして定着した習慣でしょう。
そもそも最近は上司が部下にお酌を強要することはパワハラやセクハラと言われる時代。深く考えすぎなくていいマナーです。

待つ?待たない?食べ物は上司より後に箸をつける

上司と一緒に飲食店で昼食を食べることになり、あなたの料理が先に到着しました。その時、きっとあなたは上司の料理が届くまで箸をつけないでしょう。

これも上下関係を重んじる日本文化によるもので、相手への配慮を大切にする国民性から生まれたマナーです。箸をつける順番を遅らせることで、上司への敬意を表し、尊重していることを示します

上司との良好な人間関係を築ければ、仕事を進めやすくなりますし、相手と同じペースで食事を始めることは組織の一員としてチームワークを意識する場面になるでしょう。

ただ上司によっては料理が冷める前に、麺が伸びる前に食べてと言ってくれる人もおり、四角四面に考えなくてもいいルールかもしれません。

何着ればいいの?服装自由とあってもオフィスカジュアル

「服装自由」とされていても実態はオフィスカジュアルなんてこと、よくありますよね。そもそも職種や企業によっては、服装に対する考え方が異なります。TシャツやジーンズもOKという会社もあれば、服装自由と書いてあっても実際にはスーツ着用が暗黙のルールになっている会社も

教員をはじめとする公務員や銀行など堅実な印象を与える業界では、ある程度のフォーマルな服装が求められる場合がありますし、服装自由だからとカジュアルな服装で出勤する社員が増えると、社内の雰囲気が緩む可能性があります。

顧客やビジネスパートナーとの対面がある場合、カジュアルな服装は相手に失礼にあたると捉えられ、会社全体のイメージを下げてしまう可能性があります。突然の来客があった際、慌てて服装を整える必要がないように、ある程度のフォーマルな服装が求められることがあります。

こんな暗黙の了解があるから、日本の会社員はスーツ一辺倒になるんですね。「服装自由」を鵜呑みにせず、清潔感を大切にし、会社の雰囲気や職種に合った服装を選ぶのが無難な会社員生活を送るコツです。

ビジネスマナーを時代遅れ・気持ち悪いと感じる場合の解決策

現在よく流通している謎のビジネスマナーを一覧でご紹介しました。使えると感じたマナーはともかく、使えないマナーってどう対処すればいいのでしょうか。

時代遅れと思わず、ビジネスマナーを人間関係の潤滑剤として必要と心得る

ビジネスマナーは、相手に敬意を示すための基本的なルール。挨拶や言葉遣い、身だしなみなど、あらゆる面で相手を尊重する姿勢を示すことで、良好な人間関係のスタートを切れますし、相手に不快感を与えない言葉遣いや行動は、コミュニケーションを円滑にします。

ビジネスマナーは社会人の共通認識でもあり、それを守ることで相手との間に共通の土台を作れ、信頼関係を築きやすくなります。また自分がビジネスマナーを守れる、誠実な人間であることを示すこともできるでしょう。

安定した人間関係が築けると、仕事もしやすくなる。

こう考えれば、納得できないビジネスマナーも人間関係の潤滑剤と割り切れませんか?

身につけておきたいスキルの一つとして取り入れる

ビジネスマナーは単なるマナーにとどまらず、ビジネスパーソンとして不可欠なスキルの一つです。初対面の印象は、その後の関係性に大きく影響します。

ビジネスマナーが身についている人は第一印象がよく、ビジネスチャンスが広がる可能性が高まるでしょう。

丁寧な態度は信頼関係を築く上で非常に重要で、正しい言葉遣いや態度を示すことで誤解なく情報を伝達し、スムーズなコミュニケーションを図れます。

ビジネスマナーを学ぶことで自分の言動を客観的に見ることができ、成長にもつながりますし、周囲から評価されやすく、キャリアアップにつながるかもしれません。

形式化したビジネスマナーは、ルール化で時短!

形式的なマナーに縛られるあまり、本来の業務に集中できなくなることがあります。

例えばメールの、

お世話になります、◯◯◯◯株式会社の〇〇です。

何卒よろしくお願いいたします。

といった挨拶はフォーマット化して時短することができます。

こうすればマナーに関する判断時間を短縮し、業務効率を向上させられます。

時代遅れな感じがするビジネスマナーで、本当に大切なことって?

ビジネスマナーの本質は、

マナー通りに正しく振る舞うことではなく「相手への敬意」を示せるということ。

ビジネスは人と人とのつながりで成り立っています。相手を尊重し、敬意を示すことで良好な人間関係を築け、円滑なコミュニケーションの基礎となります。相手に信頼されればビジネスチャンスが拡大するかもしれません。

ビジネスマナーを時代遅れと思うか、思いやりと潤滑剤として必要と心得るか

  • 明るくハキハキとした挨拶
  • 丁寧な言葉遣い
  • 時間厳守
  • 清潔感のある身だしなみ
  • 相手の話を最後までしっかりと聞いて共感の言葉をかける
  • 感謝の言葉を伝える

といった基本的な行動の積み重ねや社会人としての経験値が増えていく中で、自然とビジネスマナーは身につきます。

難しく感じず、また食わず嫌いをせず、上手にマナーを取り入れてビジネスシーンで活躍できる人材へと成長しませんか。

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