時々、実年齢よりも驚くほど若く見える女性がいます。
40代なのに20代に見える女性や、50代なのに30代に見える女性を見かけると、特別な美容医療を受けているのかな?と気になる人は多いでしょう。
実際、特別若く見える女性は、髪や肌、歯のケアに時間をかけていたり、美容医療にお金をかけていたりする人が少なくありません。
しかし、中には、特別なことはしていないのに、若く見える人もいます。
若々しさの秘訣は外見だけではなく内面にも関係しています。本記事では、実年齢よりも若く見える女性の特徴を掘り下げ、誰にでも取り入れられる若々しさ維持のヒントをお伝えします。
【聞いてみた】若く見える女性の特徴・印象ランキング

まず、実年齢より若く見える女性に対して、世の中の人はどんな印象を抱いているのでしょうか?
編集部が男女13,800人を対象に実施したアンケート調査では、以下のような傾向が見えてきました。
Q.実年齢より若く見える女性に対して、どのような印象を持ちますか?(複数選択可)
- 1位 健康的で活発(6,084票)
- 2位 美意識が高い(4,308票)
- 3位 性格も若々しい(3,938票)
- 4位 うらやましい・憧れる(3,895票)
- 5位 自分磨きを怠らない努力家(3,642票)
- 6位 特に何も感じない(2,611票)
- 7位 その他(300票)
最も多かった回答は「健康的で活発」(6,084票)。
次いで「美意識が高い」「性格も若々しい」「うらやましい・憧れる」といった項目が並び、若く見えることが、単なる見た目以上に生き方そのものとして評価されていることがうかがえます。
また、「自分磨きを怠らない努力家」(3,642票)という声も多く寄せられており、若見えの裏には日々の積み重ねや意識の高さがあると感じている人が多いことも明らかに。
一方で、「特に何も感じない」と答えた人も約2,600人。若く見えることを特別視しない、というスタンスの人も一定数いるのは現代的なバランス感覚かもしれません。
Q.「実年齢より若く見える」と思う女性の特徴は何だと思いますか?(複数選択可)
- 1位 肌がきれい(9,046票)
- 2位 姿勢が良い(5,945票)
- 3位 体型が引き締まっている(5,741票)
- 4位 髪がツヤツヤで整っている(5,473票)
- 5位 表情や話し方が明るい(4,550票)
- 6位 エネルギッシュ・パワフル(4,021票)
- 7位 服装やメイクが若々しい(3,821票)
- 8位 特にない(1,486票)
- 9位 その他(245票)
特徴としては、「肌がきれい」が圧倒的な1位(9,046票)。
それに続いて「姿勢が良い」「体型が引き締まっている」「髪が整っている」など、「全体の清潔感や所作の整い」が評価されている傾向が強く見られました。
興味深いのは、「服装やメイクが若々しい」(3,821票)よりも、「表情や話し方が明るい」(4,550票)、「エネルギッシュ・パワフル」(4,021票)といった内面からにじみ出る印象の方が、より高く評価されている点。
また、「特にない」と答えた人も1,486人おり、「若く見えること」自体が絶対的な価値ではなくなってきている、多様な価値観の広がりも感じられます。
【若く見える女性の特徴】見た目・顔立ちの共通点

若く見える女性の外見的特徴について確認していきましょう。
若く見える女性はそもそも童顔が多い
丸顔・ふっくらした顔立ちなど、そもそものパーツが幼く見えるタイプは年齢を重ねるごとに「若く見える」と言われやすくなります。
若く見える女性は表情が豊か
生き生きとした表情が活力を感じさせ、自然と若々しい印象に。
若く見える女性は肌・歯・髪のお手入れをきちんとしている
年齢が出やすい肌・歯・髪にしっかりケアが行き届いている人は、実年齢よりも若く見られることが多いです。
若く見える女性は姿勢がよく、歩き方もきれい

背筋をすっと伸ばし、颯爽と歩く人はそれだけで若々しく見えます。見た目よりも「所作」が印象を決めているのかもしれません。
メイクやファッションを柔軟に変える・自分のスタイルを確立している
「服装やメイクが若々しい」ことよりも、似合っているかどうかが大切。流行を取り入れすぎず、自分に似合うスタイルを持っている人が、ナチュラルな若々しさをまといます。
なお、アンケートでは「服装やメイク」が若見え要因として票を集めた一方で、上位にはならなかったことからも、若く見せようという努力感が強いと裏目に出るという意識もあるのかもしれません。

【若く見える女性の特徴】内面・性格・マインド

アンケートでも「表情が明るい」「エネルギッシュ」「性格も若々しい」といった“雰囲気”が票を集めました。ここからは、内面の若々しさを生む思考や行動の特徴を見ていきましょう。
大人でもいくつになっても好奇心旺盛で、エネルギッシュ
新しいことへのワクワクを忘れず、夢中になれるものを持っている人は、自然と若々しい雰囲気を放っています。
若く見える女性は変化を楽しむ柔軟さがある
年齢に関係なく、変化を前向きに受け止められる人は、周囲から見ても軽やかで若々しく見えます。
若く見える女性は「昔はよかった」と語らず、今を生きている
「昔はね…」と過去を語りたがる人よりも、「今こんなことにハマっててさ」と語れる人の方が断然フレッシュ。
若く見える女性は、むしろ若さにこだわらない
若さを追い求めること自体が、かえって年齢を強調してしまう皮肉。アンチエイジングに囚われすぎず、「今の自分」を大切にしている人の方が、結果的に若く見えるものです。

「若く見える女性」と「無理に若作りしている女性」の違い

次に、若く見える人と無理に若作りしている人の違いについて見ていきましょう。
ある程度でやめるか、やりすぎるか
ヒアルロン酸を顔に打つと、肌がふっくらして若々しく見えることがあります。また、肌に糸を入れて引っ張り上げる(糸リフト)をすることで肌のハリを取り戻すこともできます。
こういった即時に効果が出る美容医療や美容整形を活用して若さを維持している人もいます。
しかし多くの場合、こういった即効性を求める施術は、効果がわかりやすいがゆえに、深みにハマりがちです。適切なタイミングでやめられればいいのですが、やりすぎてしまうと、「アンチエイジングに必死な若作りな女性」だと思われてしまうのです。
年齢を受け入れているか、拒否しているか
自分の年齢を受け入れた上で最高の自分を目指す人は若々しく見えます。
一方、年齢を隠したり、否定したりする人は、加齢を否定しようと躍起になり、若作りになりがちです。
自分は年相応だと認識しているか、実年齢より若く見えると思っているか
「若く見えますね。え?その年齢には見えないです!」と言われたことがない女性はレアでしょう。
この世界では、若々しく見えることがいいことであり、若く見えるという言葉が褒め言葉だとされています。そのため、多くの人は社交辞令として「若く見える」と言います。
社交辞令にもかかわらず、その言葉を間に受けている人は、客観性がありません。それゆえ、若作りになりがちです。
若く見える女性になりたい、30代&40代が実践したいこと

次に、若々しくいたい30代、40代が実践すると良いことを解説していきます。
スキンケア・歯のホワイトニング・ヘアケア
スキンケアはセルフケアでもあります。肌を保湿し、自分を労わりましょう。また、ホワイトニングやヘアケアなども行うと良いでしょう。
食生活を見直す
体の内側から整えることも、若々しさには欠かせません。アンケートでも多くの人が「食生活に気をつけている」と回答していました。
睡眠をしっかりとる

「睡眠負債」は、見た目年齢に如実に表れます。夜更かしが続いた翌朝、鏡の中の自分にドキッとした経験がある人も多いのでは?
運動習慣をつける
加齢によって筋肉や体力は落ちていきがちです。激しい運動でなくてもいいので、運動する習慣を身につけましょう。
表情筋トレーニング
表情筋は他の筋肉と同様、加齢によって衰えるものです。ですから、意識的に表情筋を動かし、鍛えておくのがいいでしょう。
プロの手を借りてみる

年齢を重ねると、どうしても過去のファッションやメイクを繰り返しがちです。
夢中になれることを見つける
アンチエイジングに必死になっている人は、若々しく見えません。年齢とか、どう見えるとかを気にしているのがもったいないくらい夢中になれることを見つけましょう。

【アンケート】実際に若く見える女性って、どんなことしてる?
「若く見える女性になりたい」と思っていても、じゃあ実際に“若く見られている人たち”は何をしているのか?
――そこが気になるところです。
女性3,642人を対象に行ったアンケートでは、約半数以上の女性が「実年齢より若く見られたことがある」と答えています。
Q. あなたは、実年齢より若く見られることはありますか?

高確率で若く見られる | 900人(24.7%) |
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ときどき若く見られる | 1,192人(32.7%) |
分からない | 702人(19.3%) |
実年齢相応に見られる | 592人(16.3%) |
実年齢より上に見られることが多い | 256人(7.0%) |
女性を対象に行ったアンケートでは、「高確率で若く見られる」と答えた人が900人、「ときどき若く見られる」という人を合わせると、実に2,000人以上が「若見え経験者」という結果になりました。
ここで注目したいのは、「若く見えるために意識していること」に対する回答。
Q. 若く見えるために意識していることはありますか?(複数選択可)
- 1位 特に何もしていない(1,430票)
- 2位 スキンケアに力を入れる(789票)
- 3位 適度な運動をする(723票)
- 4位 正しい姿勢をキープする(717票)
- 5位 ポジティブな気持ちを持つ(713票)
- 6位 食生活に気をつける(707票)
- 7位 睡眠をしっかりとる(561票)
- 8位 服装やメイクを若々しくする(526票)
- 9位 その他(68票)
「高確率で若く見られる」「ときどき若く見られる」と答えた人たちに、「若く見えるために特別なことをしているか?」と尋ねたところ、最多回答は意外にも「特に何もしていない」(1,430票)という結果に。
一方で、「スキンケアに力を入れる」「適度な運動をする」「姿勢を正しく保つ」「ポジティブな気持ちを持つ」など、特別な努力というよりも、日々のちょっとした意識が多く挙げられました。
「若く見えること」は、決して若さに執着する人だけの特権ではありません。
むしろ、日々を心地よく、自分らしく過ごす中で自然とにじみ出る習慣やマインドこそが、結果として若見えにつながっているといえるでしょう。
「若く見える」はいいこと?褒め言葉?なぜ、女性の若さに価値がある?

ここまで、若々しく見える方法を解説してきました。最後に、根本的な問題に向き合ってみましょう。
そもそもなぜ、多くの人は、「若く見える」と言われて喜ぶのでしょうか?
若く見えることは手放しに喜ばしいことなのでしょうか?
「若さ=美しさ・活力」という思い込み
それは、「若さ=美しさ・活力」と考える人が多いからです。
実際には、50代のマダムと20代の若い女性の美しさを比べた場合、50代のマダムの方が美しく、生き生きしているというケースはいくらでもあるでしょう。
メディアや美容業界による刷り込み

誰だって、少しでも若く見られたい、美しくありたいという気持ちはあるもの。けれど、その気持ちが過剰になってしまう背景には、メディアや美容業界の影響が見え隠れします。
例えば、日本のテレビに出てくる女性の最も多い年代は20代であり、30代以降、女性は表舞台から消えていきます。一方、男性は30代、40代とテレビでの活躍の場が増えていきます。
美しく、表舞台で活躍できるのは若い女性である、というイメージをメディアが作り出しているのです。
この現象は日本で特徴的なものであり、諸外国では状況が異なります。
加えて、美容業界が繰り返し発信する「マイナス5歳肌」「若見え◯選」などのフレーズも、加齢を“修正すべきもの”として扱っています。
「年齢を重ねること=マイナス」「老い=避けるべきもの」と刷り込まれてしまえば、誰でも抗おうとしてしまうのは当然の流れでしょう。女性の「若々しくいたい」という欲望を過剰に刺激することは、美容業界にとって大きな利益になるのです。
もちろん、スキンケアや美容の努力そのものを否定するわけではありません。でも、「いつまでも若くいなければ」という思いに縛られすぎると、それは自分を追い詰めることにもつながります。
「若さ、幼さ、無知、純粋さ」に高い価値を置く男性心理・目線
また、日本は諸外国と比べて、女性の幼さ、若さ、未熟さに高い価値を置きがちだ、という側面もあります。
そういった男性目線を内面化した女性は、成熟よりも幼さを目指し、実際よりも無知に振る舞ったり、幼く見せようとしたりするのです。
さいごに。「若く見える」は褒め言葉。しかし「若く見える」に喜んでいいのか
「若く見える」は褒め言葉です。しかし、実際に若い人に、「若く見える」とは言いません。つまり、「若く見える」と言われる人は、歳をとっているということです。
また、「若く見える」は「美しい」「活力がある」と混同されがちですが、イコールではないことにも注意すべきでしょう。中には、言動が幼いとか、服が安っぽいといった理由で、年相応に見えないケースもあるのです。
若々しく、生き生きと生きることは素晴らしいことです。
しかし同時に、若さに価値を置く社会の構造についても意識的であるべきでしょう。実年齢より若く見えることが無条件にいいことだと思い込みすぎると、加齢に対して過剰にネガティブになり、美容業界に搾取されることになりかねません。