女性のライフプランの立て方とは?理想の人生を歩むためのヒント

アラサー世代になると、女性はさまざまな選択に直面します。

日本人の初婚年齢は、現在、女性が30歳、男性が31歳とされています。女性にとっては結婚するかしないか、どのような働き方を選ぶべきか、出産して子供を持つかどうか、こうした重要なライフイベントに向き合うタイミングが訪れるのです。

そんな中で「ライフプラン」を設計しておくことは、大きな助けになります。

もちろん人生は計画通りにいかないことばかり。ですが、ライフプランを立てておけば、目指すべき場所が明確になり、迷ったときの道しるべとなります。

本記事では、理想の人生を歩むための第一歩として、女性のライフプランの立て方について解説します。

「将来どんなキャリアや生活を望んでいるのか、まだはっきりしない」という方は、この機会にじっくり自分と向き合い、ライフプランを設計してみてはいかがでしょうか。理想的な将来への一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。

目次

ライフプラン(人生設計)とキャリアプランの違いとは?

女性のライフプランの立て方について解説する前に、ライフプランとキャリアプランの違いについて確認しておきましょう。

キャリアプランとは、仕事のスキルアップや、キャリアの発展などの計画のことです。

一方、ライフプランは、人生全体を見据えた目標です。結婚、妊娠、出産、子育て、趣味、仕事(就職・転職)、退職後の生活、お金、キャリアなど、ライフイベント全てを含んだものがライフプラン、人生設計なのです。

つまり、キャリアプランは、ライフプランの中の一部だと言えるでしょう。

理想の人生を歩むためのヒント。女性のライフプランの立て方と例

ライフプランを立てたいなら、まずは自分にとって大切なものを見極める必要があります。

ここからは、女性のライフプランの立て方をステップ別にご紹介いたします。早速一緒に人生設計を立ててみましょう。

自分の価値観や理想を明確にする

まずは、以下の質問に答える形で自分の価値観を明確にしていきましょう。

  • 何をしている時が一番楽しい?
  • どれくらいの収入が理想?
  • 自分の人生で大切にしたいことは?
  • なんの制約もないとしたらどんな1日を過ごすのが理想?
  • 理想の生活をイメージした時、周囲にはどんな人がいる?

これらの質問に答えていくと、自ずと価値観が明らかになっていき、大切にしたいことの優先順位が明らかになっていくでしょう。

女性は特に大事。ライフイベントの時期を考えてみる

次に、理想の人生を歩むために、どのライフイベントをいつ頃に実現したいのかを考えてみましょう。

例えば、将来「出産」を望んでいるなら、30代のうちにトライした方が、可能性は高くなります。現代の日本で生まれてくる子供のうち、三人に一人の子供は不妊治療を経て生まれています。不妊治療は女性も男性も若ければ若いほど成功する可能性が高いですから、どうしても子供が欲しいという方は、早めにパートナーを見つけた方がいいでしょう。

とはいえ、子供に関しては授かり物ですから、いくら計画していても、プラン通りにはいかないことがほとんどです。不妊治療を何年も頑張っているのに授からない人もいれば、子供を望んでいなかったのに妊娠する人もいます。

人生がままならないことは前提とした上で、一応ライフプランを設計しておきましょう。ライフイベントを意識して計画を立てておくことで「やるだけのことはやった」と後悔せずにいられるはずです。

家を買うなどの大きなライフイベントも、何歳くらいに行うを決めておくと、そこに向けて効率的に貯金を始めることができるでしょう。

目標達成に向けて具体的に行動する・適宜目標を変えていく

目標が決まったら、あとは目標達成のための具体的な行動を見定め、実行するだけです。

例えば、

将来一人で一生住める家を買って、安心できる場所を確保して、ゆったりと生きたい。そのために30代の内に一人で家を買いたい

という目標があったとします。

そうすると、今よりも給料を上げる必要が出てくるかもしれません。その場合、キャリアアップのための施策や転職を考えたり、副業を始めたりする必要があるでしょう。

または、

30歳までにパートナーを見つけて結婚し、30代の内に子供を産みたい

という目標があったとします。

その場合は、婚活を始める必要があるかもしれません。

例えば、毎月新しい人に3人出会う、など具体的な数値を決めて動き出せば、なんらかの成果を得られるでしょう。

恋活を始めたのち疲れてしまって、

やっぱり恋愛とか結婚はどうでもいい。子供だけ欲しい

という結論に至るかもしれません。その場合は、適宜ライフプランを変更しましょう。

ライフプランは一生変わらないものではなく、年齢や時代の流れとともに変わっていくものです。

20代・30代女性におすすめ!ライフプラン設計に役立つ本・アプリ

女性がライフプランを立てるときに参考になる書籍はたくさんあります。ここではおすすめのごく一部をご紹介していきます。

以下のような女性のライフプランに関わる書籍を読んで、人生設計の具体的なアイデアやヒントを得ると良いでしょう。

本『ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方』

ベティ・L・ハラガン著『ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方』(光文社知恵の森文庫)は、ライフプランの中でも特に女性がキャリアプランを設計するときに有効な書籍です。

本書籍では、男女平等が進んでおらず、いまだに管理職などの上層部は男性が大半を占めることも多い現代社会において、女性がどのようにサバイブしていくべきか、が記されています。

本書を読めば、どのように仕事をしキャリアを築いていくのか、の指針が見つかるかもしれません。

本『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』

『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)はエッセイストのジェーン・スーが、さまざまな分野の第一線で働く女性たちと対談を行なったものをまとめたものです。

紆余曲折を経て、迷いながら進むべき道を見極めてきた女性たちの奮闘に触れることで、前向きに人生を切り拓いていく勇気が得られるでしょう。

また、さまざまな女性の生き方に触れることができるので、自分が憧れるのはどの女性か、を見極めることで、自分の理想の生き方がクリアになる可能性もあります。

本『ライフプランと自己実現 女性のキャリアと生き方』

『ライフプランと自己実現 女性のキャリアと生き方』は、ライフプランやキャリアプランに迷っている方に、プランの立て方を指南する一冊です。働くことをめぐる現代の社会の状況についても詳しく書かれています。

自分と社会を理解し、目標を明確化することに役立つ一冊だと言えるでしょう。

また、本書は「社会課題の解決に寄与できる力を養うための土台を築くための本」でもあるので、社会学に興味がある方や、社会課題を解決する起業家になりたい方も楽しめるはずです。

ライフプランを一人で立てるのが難しい方は、本のほかに、アプリを利用することもおすすめです。

アプリ「マイライフプラン」

「マイライフプラン」というアプリは、目標やライフイベント、今年やりたいこと、欲しいものなどを一覧で管理し、達成までのロードマップを作成することができます。

「家庭」「仕事」「趣味」などカテゴリーごとに目標を立てて、達成までの期限を定めるだけではなく、達成するまでのロードマップを小目標として整理していくこともできます。

理想の人生や将来像へ一歩一歩確実に進んでいくアシストをしてくれるアプリだと言えるでしょう。

アプリ「みんチャレ」

今年中に英語を上達する、などの目標は定められたのに、コツコツ目標に向かって努力することが難しい、という方は、習慣化アプリを使うのもいいでしょう。

三日坊主を防止するアプリ「みんチャレ」では、アプリ利用者が5人1組になり、互いに励まし合いながら目標達成を目指すことができます。

例えば、毎日勉強する、という目標を設定した場合、一人だとサボってしまいがちですが、「みんチャレ」を使えば、同じ目標に取り組んでいる仲間の存在が良い意味でのプレッシャーとなり、目標達成を後押ししてくれます。

理想のライフプランを実現するために、自分にあった本やアプリを探してみましょう。

将来の自分のために。プランは一度作成したら終わりではない

ライフプランを立てることは、忙しい日々の中で立ち止まり、自分の人生を見つめ直す機会になります。

自分が本当に大切にしたいものや実現したいライフイベントを見極められれば、理想の人生のために歩むべき道が見えてくるでしょう。

気をつけなければならないのは、ライフプランは一度設計したら終わりというわけではない、という点です。

人や社会、環境は日々変わっていきます。それに伴って、望む生き方やライフイベントも自ずと変わってくるでしょう。定期的にライフプランを見直し、適宜修正していくことも大切でしょう。

将来の自分のために、まずは一歩を踏み出してみませんか。

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この記事を書いた人

編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、執筆・連載中。視界が開けるような記事を発信していきたいです。

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