年末が近づくと頭をよぎる「新年の挨拶メール、どうしよう」問題。
取引先には丁寧に書きたいけど堅苦しくなりすぎないか心配、プライベートの友人には気軽に送りたいけどカジュアルすぎても変だし、そもそも松の内って何日まで?
そんな迷いを抱えながら、「新年の挨拶メール」を結局ギリギリになって慌てて送る人は少なくないでしょう。
今回は、そんな焦りや迷いから解放されるための、新年の挨拶メールの文例を、ビジネ用スからプライベート用まで書き方をご紹介します。
新年の挨拶メール送る時期、いつがベスト? 遅れてしまったら?

まずは、新年のあいさつメールを送るベストタイミングについて確認しましょう。
ビジネス関係:1月4日〜7日
お客様や上司、仕事でお世話になっている方々など、仕事関係者の場合、仕事始めの日から松の内(1月7日)までがベターです。
1月4日の朝一に届くようにしておくと、相手も「ちゃんとしてる人だな」と感じるでしょう。
ただし、元旦に届くのは避けましょう。お正月くらいゆっくり休みたい人も多いですし、返信しないといけない気持ちになり、仕事メールが届くとちょっと気が重くなります。
プライベート:元旦〜3日
友人や親戚など、プライベートの相手なら元旦から3日の間でOKです。むしろ元旦に「あけおめ」メールが来る方が嬉しいですよね。
年賀状を送った相手にメールも送るかどうかは、関係性次第です。普段からメールやLINEでやりとりしている相手なら両方送ってもいいでしょう。
遅れてしまったら?
松の内を過ぎてしまったら「新年のご挨拶」ではなく「寒中見舞い」として送ります。
「新年のご挨拶が遅くなり申し訳ございません」と一言添えれば大丈夫です。
新年の挨拶メール基本の構成、これだけ押さえて
次に、基本の構成について確認しましょう。新年のあいさつメールは、この流れで書けば間違いありません。
- 新年の挨拶
- 昨年のお礼
- 今年の抱負や期待
- 今年もよろしくお願いします
この4つ。とてもシンプルですよね。
例文。新年の挨拶メール書き分けのポイント

次に、相手別の書き分けポイントと例文を見ていきましょう。
【社外取引先・お客様】丁寧だけど堅すぎない文体がベスト
件名:新年のご挨拶
◯◯株式会社
◯◯様
新年あけましておめでとうございます。
株式会社△△の□□です。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
◯◯様には温かくご指導いただき、△△や△△など、多くのことを学ばせていただきました。
本年も誠心誠意努めてまいりますので、変わらぬご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、メールにて新年のご挨拶を申し上げます。
株式会社△△
□□□□
ポイント
昨年の具体的エピソードや新年からの具体的プロジェクトに触れられる場合は触れましょう。ただし、具体例が思いつかない場合は、ほぼ定型文でも問題ありません。大切なのは、「送った」という事実です。
【上司】感謝を具体的に綴ろう
件名:新年のご挨拶
◯◯部長
あけましておめでとうございます。
△△です。
昨年は、プロジェクトの際に的確なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。おかげで無事に成功させることができました。
今年は◯◯の分野でさらに成長できるよう頑張ります。
本年もご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
ポイントは、昨年の具体的なエピソードを入れることです。「お世話になりました」だけより、「そんなこともあったな」と思い出してもらえる方が印象に残ります。
【同僚】親しみを込めて
件名:あけましておめでとう!
◯◯さん
あけましておめでとうございます!
去年は忙しい時期、いつも助けてくれてありがとう。◯◯さんがいなかったら乗り越えられなかったです。
今年もチームで頑張りましょう。
飲み会の幹事も引き続きよろしくね(笑)
今年もよろしくお願いします!
ポイント
同僚なら、少しくだけた表現でも大丈夫です。ただし、社内メールなら完全なタメ口は避けて、「です・ます」は残しておく方が無難でしょう。
【プライベート】あなたらしく
あけましておめでとう!
今年もよろしくね。
去年は◯◯に一緒に行けて楽しかったな。また遊ぼう!
今年があなたにとって素敵な一年になりますように。
ポイント
友人なら、形式は気にせずあなたらしく、絵文字やスタンプを使ってもOKです。ただ、年配の親戚などには少し丁寧に書く方が安心でしょう。
新年の挨拶メール。感じのいい表現のコツ

次に、好感度の高い新年あいさつメールのコツをご紹介します。
新年の挨拶メールには_具体性を入れる
「お世話になりました」より「◯◯の件ではお力添えいただき」の方が、ちゃんと覚えていてくれたんだな、と好印象です。
新年の挨拶メールには_未来への言葉を添える
「今年も引き続き」だけでなく、「◯◯のプロジェクト、楽しみにしています」「また一緒にランチしましょう」など、前向きな言葉があると温かみが出ます。
最後に_相手への気遣いを忘れない
「お忙しい中恐れ入りますが」「お体に気をつけて」など、相手を思いやる一言があると、形式的なメールにならずに済みます。
新年の挨拶メール。やってしまいがちなNG例

次に、NG例を確認しましょう。
コピペ感満載
誰にでも同じ文面を送っていると、すぐにバレます。少なくとも昨年のエピソードは相手に合わせて変えましょう。
年賀状の文面をそのまま書く
「謹賀新年」「迎春」など、年賀状の言葉はメールでは堅すぎます。「あけましておめでとうございます」で十分です。
返信を強要する
「お返事お待ちしています」はNGです。年始はどこも忙しいものです。相手の負担にならない配慮をしましょう。
長すぎる近況報告
あいさつメールは簡潔にしましょう。長々と自分の近況を書くと、読むのが面倒になります。
新年の挨拶メール迷ったら、シンプル・イズ・ザ・ベスト!
あれこれ悩んで送れないより、シンプルでも、定型文でも、送る方がずっとマシです。
あけましておめでとうございます。昨年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。
これだけでも、ちゃんと気持ちは伝わります。
大事なのは、形式的な正しさより、相手を「忘れていないよ」という気持ちです。その温度が伝われば、多少の言葉遣いの違いなんて気にならないものです。
簡単なものでいいので、送りましょう。













