毒親の特徴とは?あるあるな母の口癖や診断チェックを徹底解説

「毒親」という言葉は近年広く知られるようになり、

もしかして私の親は毒親かもしれない

自分が子どもにとって毒親になっていないか不安

と感じる方も増えてきているようです。

私の親って、普通じゃないのかな…

親の言葉がずっと心に引っかかる

そんな思いを抱えながらも、親を否定することに罪悪感を覚え、自分の中で葛藤していませんか? 実際、多くの人が「毒親」との関係に悩み、その影響に苦しんでいます。

この記事では、「毒親」の特徴や、よく聞く母親の口癖、さらには自己診断ができるチェックリストをご紹介します。

自分の親が毒親かもしれないと感じている方、あるいはその影響から抜け出したいと願う方に向けて、少しでも心が軽くなるヒントをお届けします。

特徴を理解して、一歩を踏み出すためのきっかけになれば幸いです。

目次

そもそも毒親とは?

毒親とは

毒親とは、子供に対して過剰に支配的だったり、心理的・身体的な虐待をしたり、またはネグレクトしたり、「子供の人格や心に深い悪影響を及ぼす、つまり毒になる可能性のある親」のことを指します。

毒親にはさまざまなタイプがあり、一様ではありませんが、共通しているのは、子供の尊厳や自尊心、アイデンティティを傷つける、という点です。

毒親という言葉が流行り出したのは2010年代

毒親という言葉が日本で使われるようになったのは2000年代ですが、特に注目されるようになったのは2010年代に入ってからです。

この言葉は、これまで「無性の愛」を与える存在だと認識されてきた親も、子供にとって有害な影響を与える可能性があることを指摘した点で、画期的な言葉でした。

毒親という概念を日本に広めた立役者は、漫画家でエッセイストの田房永子さんです。

田房さんは自身の経験をもとに毒親をテーマとしたコミックエッセイ、『母がしんどい』(2012 KADOKAWA)、『うちの母ってヘンですか?』(2014 秋田書店)を発表し、毒親という概念を世に広めました。

さらに、2018年には、自身が母となった田房さんの子育てを綴った『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』(2018 河出書房新書)を発表。本書では、自身の子育てにも母の影響が色濃く出ていること、母の呪縛から逃れるための葛藤、毒親の呪縛の深さを描いたことで話題となりました。

田房さんの著書やエッセイは、親に対する違和感や苦痛を言語化・イラスト化することで、これまで「親には感謝するべき」「親を否定してはいけない」という固定観念にとらわれていた多くの人々にとって、自身の家庭環境を見直すきっかけとなったのです。

田房さんの著作が画期的だったのが、「親に感謝しろ」「親を非難するなんて恩知らず」という社会的圧力が、家庭内で苦しんでいる子供の存在を透明化する一因になっていたのだと示し、毒親問題が単なる個人の問題ではなく、社会的な問題であることを示した点です。

これにより、これまで家庭内で苦しんでいた人たちが、

やっぱり、うちの親はおかしかったんだ!

と被害に気がつけるようになったのです。

毒親の特徴・あるある

毒親、と一口に言ってもその内情はさまざまです。ここでは、よくみられる毒親の特徴について解説していきます。

子供を自分のものだと考え支配する特徴がある

毒親は子供を一人の別個の人格だと考えず、自分のものだと考えがちという特徴があります。

それゆえ、子供に自分の思う通りに行動することを望み、コントロールします。どんな学校に通うか、どんな友達と遊ぶか、どんな服を着るか、に口を出すことも多いのです。さらには、将来の進路を強制してくることもあります。

こうした支配的な態度は、子供の自己決定権を奪い、自立心を低下される原因になります。

自分の期待通りに動いた時だけ褒める特徴がある

毒親は、子供が従順に自分に従う時だけ機嫌がよく、子供を褒めます。一方、子供が自立心を発揮し、自分の思う通りに行動しようとした場合、否定し、冷たい態度をとります。子供は、親に愛されたいと思うがあまり、親の顔色を窺うようになります

こうした条件付きの愛を与える態度は、子供が他人の顔色を窺う大人に成長してしまう要因になります。

子供の内面や知能、ルックスを蔑む特徴がある

毒親は子供をコントロールしたいと考えています。

「どうしてそんなに馬鹿なの」「Aちゃんってブスだよね」

など、子供の自己肯定感を下げる言動をして、心を不安定にさせ、自分に従うように仕向けるのも毒親あるあるの一つです。

こうした態度を取られ続けた子供は自分に対して自己肯定感が下がり、精神的に不安定になりやすくなります

子供のプライバシーを尊重しない・過干渉という特徴がある

毒親は、親と子供の境界線が引けないケースも多々あります。その場合、子供のプライバシーを無視し、過干渉な態度をとります。

例えば、子供の部屋に勝手に入る、日記を無断で読む、スマホにGPSをつける、スマホの中を見る、子供の恋愛についてしつこく尋ねる、などが挙げられます。子供が幼い頃に心配してスマホにGPSをつけるなどは問題のない行為ですが、子供が成長した後も、幼児と同じように行動を全て監視しようとするのは、異常な行動だと言えるでしょう。

こういった環境下で育った子供は、親に見張られていると感じ、ストレス抱いたり、親の期待通りに振る舞わなければというプレッシャーから自分の気持ちを表現できなくなってきたりする可能性があります。

子供に与える影響とは?毒親に育てられた子供の特徴

毒親が子供に与える影響は多岐にわたります。

自己肯定感が低くなる

毒親は無条件で子供を愛するのではなく、条件付きで子供を愛します

例えば、成績が良かったら褒めるけれど、成績が悪かったら無視する、など極端な方法を取るため、子供は愛されているという感覚を得にくく、自己肯定感が下がってしまう傾向があります。

愛してくれない人をパートナーに選ぶ

毒親に育てられた子供が成長すると、自己肯定感の低さゆえに、毒親のような無条件で愛してくれない人や、自分をコントロールしようとしてくる人、モラハラ気質の人などをパートナーに選んでしまいがちです。

他人に依存しやすくなる・共依存関係に陥る

毒親に育てられた子供は、他人の評価を気にするあまり、他人の期待に応えたいという気持ちが過剰になりがちです。他人の言動に一喜一憂して、依存してしまうケースも多々あります。毒親育ち同士の二人がパートナーになり、共依存関係に陥ってしまう場合もあります。

感情を素直に表せない

毒親に否定されながら育った人は、自分の感情を素直に表現する練習ができていません。それゆえ、怒りや悲しみを感じているのに、ニコニコ笑ってしまうなど、感情を抑圧しがちです。感情を押し殺した結果、うつ病などを発症してしまうケースもあります。

特徴的な毒親あるあるセリフ・心がしんどくなる口癖3選

次に毒親が言いがちなセリフについて見ていきましょう。

あなたのためを思って

子供のため、と言いながら自分の希望を押し付けるのが毒親です。

毒親はほとんどの場合、自分が毒親だと気がついていません。そのため、子供が親の期待に沿わなかった場合、

あなたのためを思ってやってるのに!

と逆ギレする、というのもあるあるです。

Aちゃんはできるのになぜできないの?

毒親は世間体を気にしがちです。他の子供と比べて自分の子供が劣っていると感じたら、子供を責めます。

子供に自分は劣っているのだ、という感覚を抱かせ、劣等感を植え付けるのも毒親あるあるです。

誰のおかげで生活できてると思ってる?

毒親は、子供の口を封じるために、「育ててやっている」ことを恩着せがましく主張しがちです。

未成年の子供は自活することが不可能ですし、子供の養育は親の義務です。して当然のことなのです。それにも関わらず、子供に恩義を感じさせようとするのは、典型的な毒親のセリフだと言えるでしょう。

毒親診断チェック。いくつ当てはまる?

最後に、毒親診断のチェックリストを紹介します。以下の質問に「はい」が3つ以上ある場合、毒親の影響を受けている可能性が高いでしょう。

  • 親の期待に応えられなかった時、激しく叱責される
  • 大きな決断をする際、自分の意見よりも親の意見を優先すべきだと感じる
  • 親からの愛情が失われるのが怖い
  • 自分の意見や感情を表現すると親に否定されそうで怖い
  • 他人の評価が気になって、顔色を窺ってしまう
  • 親に自分の人生をコントロールされていると感じることがよくある

「毒になる親はいる」と認識することが、毒親から解放されるための第一歩

毒親が子供に与える影響は深刻です。田房永子さんの例で見るように、自分が子供を産んだり、親と離れて暮らすようになったりした後でも、毒親の呪縛に苦しみ続けることは多いのです。

ですが、毒親の影響を認識し、自分の感情や価値観を尊重することができるようになれば、毒親の影響下から脱却することは可能です。

毒親に育てられた人が健全な自己肯定感と人間関係を取り戻すために、まずは「毒になる親もいる」と認識する必要があるでしょう。

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この記事を書いた人

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