会社やママ友、趣味の習い事など、社会人になってから、
上辺の友達が増えた…
上辺だけの友達しかいない
と感じることはありませんか？
心を許していない相手との時間は、楽しい瞬間があっても、帰宅後にどっと疲れる場合があります。
では、
上辺の友達とはどのような人を指すのでしょうか？ また、大人になると上辺だけの関係が増えるのは何でなのでしょうか？
この記事では、上辺の友達の特徴や原因を掘り下げ、気疲れしない「気楽な付き合い」を構築するためのヒントをお伝えします。心地よい人間関係を見つける好機にしてみてください。
上辺の友達の特徴とは？どんな時に上辺の関係と感じる？【あるある】
上辺の友達だなと感じるのはどんな時？
まずは、上辺だけの関係あるあるなど、上辺の友達の特徴をご紹介します。
本音で話せないから内容が浅く、会話が弾まない
上辺の友達とは、本音で話せないゆえに内容が浅く、会話が弾まない。薄い付き合いの人間関係だと本当の自分を出しづらくありますよね。それではストレスが溜まります。
本音を言えないと信頼関係を築きにくいため深いつながりを感じられず、孤独感に悩まされるかもしれません。さらに意見交換や共感といったコミュニケーションを通しての自己成長を促す経験も得られにくくなるでしょう。
なぜ、本音で話せない上辺だけの関係になってしまうのか。
- 本音を話しにくい雰囲気の相手だ。
- あなた自身が意見や考えを否定的に捉え、伝えることをためらっている。
- コミュニケーション能力が不足している。
- 過去に本音を話して傷ついた経験がある。
この中に思い当たるものがありませんか？あればそこを改善していくことから始めましょう。
本心がわからず、よけいな気を遣ってしまう
相手の心の内が分からず、気を遣い続けることもストレスが溜まります。
それ以外にもこんな不都合が。
気を遣いすぎることがかえって上辺だけの印象を与え、人間関係を悪化させる可能性がありますし、常に相手の顔色を伺い、自分の本当の気持ちを抑え込めば、自己肯定感が低下してもおかしくはありません。
二人きりになると気まずい相手だと感じている
集団の中にいると誰かが話題を提供してくれるのに、二人きりだと自分から話題を振らなければ会話が始まらない。でも何を話せばいいのかわからず、気まずい雰囲気になってしまう……。
二人きりだと、どうして消極的な気持ちになるのでしょうか？
- 過去に二人きりの時、あなたの応対が失敗したことがある。
- 二人きりだと相手の視線があなたに集中するため、言動がどう評価されるのか気になって緊張する。
- 恋愛が絡んで友人なのか、恋人なのか、それともそれ未満なのか、二人の関係性が明確でない場合、何を話せばいいのかわからず、気まずい。
あなたのいたたまれなさの原因はどれでしょうか。
言動に思いやりが感じられないから、表面上の付き合いになってしまう
相手に共感できないせいか、積極的にコミュニケーションを取っていないせいか、相手の言動は思いやりに欠けているな、と感じることはありませんか？
深い信頼関係を築けず、表面的な付き合いが長く続くと、いずれますます関係がギクシャクするかもしれません。
仕事においても表面上の付き合いはデメリットだらけです。チームで仕事をする際に、円滑なコミュニケーションが取れないと業務が停滞することも考えられます。
もちろん、あなたのメンタルにも影響を与える可能性があります。
利用されている、している？損得勘定だけの関係性
利害関係の付き合いであることもまた、信頼関係が築けない要因。打ち解けることができず、いつ裏切られるかという不安が常につきまとい、孤独を抱きやすくなります。
あなたに打算的な意識があるなら、その考えは排除しましょう。
一緒にいると疲れる
上辺の友達と過ごす時間は、表面上は楽しく見えても、心の中ではどこか気を遣ってしまい、帰宅後にぐったりと疲れることがあります。
本音を隠し、相手に合わせた言動ばかりを選んでいると、「自分らしくいられない」と感じてしまうのです。
例えば、無理に笑顔を作ったり、興味のない話題に合わせて相槌を打ったりすることが続くと、精神的な疲労感はどんどん蓄積されてしまうでしょう。
「本音を話しても意味がない」「これ以上関係を深めなくてもいい」
と自分の中で線引きをしてしまうと、さらに気持ちが離れてしまうことも。
こうした関係は、自分が無理をしている証拠です。本当に心地よい人間関係では、自然体でいられるはず。「一緒にいると疲れる」と感じる関係は、上辺の関係かもしれません。
上辺だけの付き合いになってしまう原因って？
上辺だけの付き合いになるかどうかは、本人たちの心持ち次第です。
浅い関係性になってしまう原因を探っていきます。
一緒にすごす時間が少ない
- 進学や就職をした。
- 遠くに引っ越してしまった。
- 結婚や出産などライフステージの変化によって、友人との時間を優先できなくなった。
- 年齢を重ねるにつれて価値観が変わり、以前のように友人に共感できなくなった。
- 新しい友人や恋人との関係が始まり、昔からの友人との時間が疎かになった。
環境や関係性が変化すると一緒にすごす時間は少なくなります。
距離は離れていても積極的に連絡を取って、心にまで距離を生まない方がいいでしょう。
人間は社会的な生き物であり、他人との繋がりを求める傾向があります。悩みを共有したり、喜びを分かち合ったりすることで心の安定を得ることができます。
あなたが上辺の友達に心を開くことができない
自己肯定感の低さやコミュニケーション能力の不足から、人に心を開くことを恐れていることも相手と距離を生む原因になっています。
孤独からストレスを感じるだけでなく、心も安定しづらくなります。さらに新しいことへの挑戦のチャンスを逸し、成長の機会を逃してしまう可能性もあります。
嫌われるのが怖いから、上辺の友達の言動を気にしすぎてしまう
「嫌われたくない」という気持ちから、つい相手に合わせすぎてしまうことはありませんか？
本音を隠して無難な言動ばかり選んでいると、表面上はうまくいっているように見えても、心の距離は縮まらず、どっと疲れてしまうものです。
相手の反応や言葉に一喜一憂し、
こんなことを言ったら嫌われるかも…
と自分の意見を抑え続けるのも、上辺だけの関係になってしまう原因のひとつ。自然体でいられない時間が続くと、気づかないうちに心がすり減ってしまいます。
心を開くには時間がかかるかもしれませんが、相手の気持ちを思いやりながら言葉や態度に気を配り、少しずつ歩み寄ることで、疲れない人間関係を構築できるでしょう。
上辺の友達に興味がないため、積極性に欠けた態度になってしまう
「上辺の友達」と感じる相手には、自然と興味が薄れてしまうものです。本音で話せないと感じると、自分から積極的にコミュニケーションを取る気力が湧かず、無難なやりとりばかりになりがちです。
無理に合わせ続けると疲れてしまい、
友達を大切にしていないのでは？
と自己嫌悪に陥ることもあります。そんなときは、
この人と本当に深い関係を築きたいのか？
と自分に問いかけてみましょう。
すべての人と仲良くする必要はありません。心地よい距離感を保ちながら、本音を共有できる人との時間を大切にすることで、自然と疲れない人間関係が築けるはずです。
損得勘定で友人を選んでいる
友人関係において「この人と一緒にいると得をするかも」と無意識に損得で判断してしまうことはありませんか？
仕事や趣味、情報交換といった目的だけで関わっていると、自然と建前ばかりの関係になり、心のつながりは薄くなってしまいます。
損得勘定が先行すると、相手もその打算的な態度を感じ取り、信頼関係が築けず、どこか疲れる関係になりがちです。表面的には友人のように見えても、互いに心が満たされず、距離が縮まらないまま終わってしまうことも少なくありません。
もし「損得で友人を選んでいるかも」と感じたら、自分に問いかけてみましょう。
「この関係は自分にとって本当に心地よいものか？」「理想の友人関係とは何か？」
と見つめ直すことで、必要以上に無理をせず、本当に大切にしたい人とのつながりが見えてくるはずです。
上辺の友達の人間性に思いやりが持てない
上辺の友達に対して、
「この人の考え方や行動が理解できない」「共感できない」
と感じることはありませんか？ 例えば、自己中心的な態度や他人の悪口を聞くと、自然と距離を置きたくなるものです。
人間関係は、お互いに思いやりや尊重の気持ちがあってこそ成り立ちます。しかし、相手に共感や信頼を感じられないと、表面的なやり取りしかできず、関係自体が負担に感じてしまうことがあります。
もし
なぜ、◯◯ちゃんに対して思いやりを持てないのだろう？
と感じたら、自分の価値観や許容範囲を振り返ってみましょう。無理をしてうわべの友達として付き合い続けるよりも、少し距離を置くことで心の余裕が生まれ、関係が楽になることもあります。
本当に大切にしたい人との時間を優先し、心地よい人間関係を築いていきましょう。
脱・上辺だけの関係！薄い関係から仲良くできる？【体験談】
上辺だけの付き合いの友人から本当の仲良しにはなれます。実際にそんな経験をした人もいます。
「大学で同じサークルだった親友。仲良くなる前、彼女は明るくて周囲に人が集まるタイプで苦手かも、と思っていました。だけど彼女にもいろいろな悩みがあることを知り、相談にのっていく中で距離が縮まり、大学を卒業した今でも親友です」（24歳・女）
「アニメ大好きな私。隣に座るクールな同僚が、アニオタなことが判明！以来一緒にイベントに参戦するなど共通の時間をすごしているうちに、仕事の話もツーカーで進められるようになった」（28歳・女）
距離が縮まるきっかけは人それぞれ。
初めは警戒していた相手でも、少しずつ自分のことを話し、相手の話を聞くうちに、お互いの心が開いていくことがあります。共通のイベントに参加することで絆が深まることも。
もちろん特別なことをしなくても、長く一緒にいることで自然と打ち解けることもあるでしょう。
上辺の友達と仲を深める方法
深い人間関係に発展させる方法とは？
ここからは、上辺の友達と仲を深める方法について解説します。
さまざまな方法があるので、あなたと相手にふさわしい手段を選んでみてくださいね。
一緒にすごす時間をできるだけ増やす
仲を深める方法として真っ先に思い浮かぶのが、友人と一緒にすごす時間を増やすことではないでしょうか。
悩みを共有したり、喜びを分かち合ったりすることで、心の安定を得ることができますし、孤独感を解消して信頼関係を築けます。
友人との時間はリラックスできる貴重なひとときとなり、ストレス解消にもつながります。
上辺の友達のことを積極的に知ろうとする
上辺の友達と仲を深めるには、相手に興味を持ち、積極的に知ろうとする姿勢が大切です。表面的な会話ばかりでは、お互いの理解が浅く、関係が進展しづらくなってしまいます。
例えば、相手の趣味や日常について、
最近何かハマってることある？
その仕事ってどんなところが楽しいの？
など、具体的に質問してみましょう。自然な興味を示すことで、相手も自分を知ってほしいと感じ、少しずつ心を開いてくれるはずです。
また、相手の話に共感したり、
「楽しそうだね」「私も知りたい！」
とポジティブな反応を返すとさらに◎。
そうすることで、会話も弾み、関係に温かみが生まれます。
上辺の友達との共通点を見つけて共有する
前項でもお伝えしましたが、上辺の友達と関係を深めるには、共通点を見つけて共有することも効果的です。人は、自分と似た価値観や経験を持つ相手に対して、自然と親近感を抱くものです。
例えば、趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方など、些細なことでも共通点を探してみましょう。
「私もそれ好き！」「同じ趣味だね」
といった言葉でつながりを感じることで、会話が弾み、自然と距離が縮まっていきます。
また、共通の話題を見つけたら、それをきっかけに一緒に行動するのもおすすめ。映画やカフェに行くなど、共通の興味を共有することで、ただの上辺の関係から少しずつ深い信頼関係へと変わることがあります。
共通点を通して「自分はこの人と気が合うかも」と感じられれば、上辺の友達に対する見方も変わり、お互いにとって心地よい関係を築けるでしょう。
勇気を出して意見を伝えるなど、自分の話をしてみる
上辺の友達との関係を深めたいなら、少しずつ「自分の話」をしてみる、つまり自己開示をすることも効果的です。
いつも相手の話を聞くだけ、無難な反応で終わってしまう関係では、互いの心の距離は縮まりません。本音や意見を少しずつ共有することで、あなた自身の魅力や価値観を知ってもらうきっかけになりますよ。
例えば、
私もこう思うんだ。実は最近こんなことがあって…
と、日常のちょっとした出来事や自分の考えを話してみましょう。最初は勇気がいるかもしれませんが、あなたがオープンになることで、相手も自然と心を開きやすくなります。
また、意見を伝えることで、お互いの共通点や違いが見えてくることもあります。
そうなんだ、私も同じ！
と共感し合える瞬間や、
それは面白い考え方だね
と刺激を受けることで、関係に深みが生まれるでしょう。
ただし、無理にすべてをさらけ出す必要はありません。少しずつ、自分らしさを表現していけば大丈夫。「話して良かった」と感じる経験が増えることで、自然と心地よい関係に変わっていくはずです。
上辺の友達に相談事を持ちかけてみる
一人で抱え込んでいるとストレスが溜まりやすくなりますが、友人に悩んでいることを話すことで、気持ちが楽になったり、新たな視点を得られたりします。さらに客観的な視点からあなたでは気づかなかった解決策を授けてもらえるかもしれません。
相手が喜びそうなことを考える
最後は1ステップ積極的な方法。上辺の友達との関係を深めるためには、相手が喜びそうなことを考え、少しずつ行動に移してみましょう。
例えば、相手が興味のありそうな話題を振ったり、好きなものや趣味について聞いてみたりすることで、「自分のことを気にかけてくれている」と感じてもらえます。
「○○さんが好きって言ってた映画、観てみたよ！」「このお店、○○さんが好きそうだなと思って」
といった言葉は、相手にとって嬉しいサプライズになります。こうした気遣いや思いやりが、上辺の関係から一歩踏み込んだつながりへと変わるきっかけになりますよ。
ただし、無理に相手に合わせすぎる必要はありません。自分ができる範囲で、自然に相手のことを思いやる気持ちが大切です。
上辺の友達と無理して仲良くなると、どっと疲れる時の対処法
様々な仲良くなる方法をご紹介してきましたが、そもそも苦手な相手の場合もあるでしょう。その場合は無理をして仲を深める必要はありません。
不得手な相手をうまくやりすごすテクニックをご提案します。
やみくもに友人としてカテゴライズしない
友人を欲するあまり、あなたが親しいと感じている人すべてを友人とカテゴライズしてしまうと、おかしなことになりかねません。
例えば、仕事仲間を友人と設定してしまうと、相手はあなたの距離の近さに戸惑うでしょう。友人というカテゴリーにとらわれず他人と接する気持ちを持ちましょう。
他の友人も一緒に複数人で付き合う
複数の友人と一緒に行動することは、マンツーマンで友人とすごすのとは、また違った魅力があります。
まずは1人よりも大人数の方が人間関係に広がりが生まれ、様々な話題で盛り上がれること。さらに異なる価値観を持つ友人とすごすことで、新しい発見や学びがあるかもしれませんし、複数の友人と計画を立てて意見を調整することは協調性を学ぶことにつながります。
さりげなく避けて距離を置く
友人との関係にばかり気を取られ、心の余裕を失ったり、友人と比較してしまい劣等感を抱き、自己肯定感が下がったりしてしまっては本末転倒です。
付き合いに疲れを感じ、自然と相手を避けること。あなた自身の心の健康を守るための大切な行動のため、罪悪感を持つ必要はありません。
距離を置くことで友人との関係に縛られず、自身の内面と向き合う時間を持てます。自己肯定感も回復するかもしれませんし、今まで気が付かなかった新しい価値観を持つ人との出会いが訪れるかもしれません。
上辺の友達との付き合いに無理はいらない。自分に合った関係を大切にしよう
人間関係は、学生時代も大人になってからもずっと悩む状況になりやすいものです。「友達付き合いって難しい…」と感じるのは、あなただけではない状況です。無理をして上辺の友達に合わせるのではなく、自分らしくいられる方法や心地よい距離感を見つけることが大切です。
すべての人と深い関係を築く必要はない状況です。あなたのペースで、自然体でいられる人との時間を大切にすれば、心から安心できる友人関係がきっと築けるはずです。
無理をせず、自分自身を大切にしながら、少しずつ心を開ける人を見つけていきましょう。
