「まさか自分が…」結婚詐欺の見分け方。騙す人の手口と狙われやすい女性の共通点

結婚するつもりだったのに、気づけばただ貢いでいただけだった…。

そんな現実が、いま誰にでも起こり得る時代です。

2025年4月には、BE:FIRSTのRYOKIに結婚詐欺疑惑がネットニュースなどで報じられ、月々200万円ものお小遣いや高級車、親の治療費まで、総額1億円近くを貢いだインフルエンサーの告白が注目を集めました。

結婚詐欺は、ドラマの中だけの話ではありません
あなたの優しさや思いやりが、誰かにとっては狙いやすい隙になってしまう可能性もあります。

この記事では、結婚詐欺の典型的な手口や、騙す側・騙されやすい側の特徴、そしてその兆候をどう見抜くかを徹底解説します。

この記事を書いた人

Wellfy

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BE:FIRST・RYOKIに結婚詐欺疑惑?月200万のお小遣いに高級車、治療費まで

2025年4月、文春オンラインにて、アイドルグループ「BE:FIRST」のRYOKIとインフルエンサーRちゃんの結婚詐欺疑惑が取り沙汰されました。

記事によると、ふたりは婚約をしており、Rちゃんは二千万円の高級車や月々のお小遣い200万円、また、RYOKIの母親の歯の治療費百万円など、総額一億円を貢いでいたといいます。

Rちゃんはその後、YouTuberヒカルとのコラボ動画の中で、概ね記事の内容を認め、「家族になったら大きな車がいるかな」とふたりで使うつもりだった車が、いつの間にかRYOKIのものになっていたなど、「結婚するつもりが、いつの間にか貢いでいた」実態を赤裸々に語っています。

二人は、お互いの両親にも挨拶を済ませていましたが、結果、RYOKIは音信不通になり、結婚の話は白紙に戻ったといいます。巷では、「これは結婚詐欺に当たるのでは?」「RYOKIは貢がせ男子」など、Rちゃんに同情の声が寄せられました。

実際、婚約指輪も購入し、親への挨拶も済ませているとのことでしたから、Rちゃんがその気になれば結婚詐欺として訴えることも可能な案件でしょう。

結婚詐欺は誰もが被害者になりうる

ところでなぜ、Rちゃんは結婚詐欺(のように見える)被害にあってしまったのでしょうか?

一般的に、結婚詐欺師に騙される人は、男女関わらずモテない孤独な中年や老年だと思われがちですが、実際は、Rちゃんのように若く、美しく、人気者であったとしても被害に遭う可能性はゼロではないのです。

特に近年、ネットを通して様々な人と気軽に出会える時代ですから、詐欺師と出会うハードルは下がっています。

今回は20~30代の女性が標的になる可能性もある「結婚詐欺」という犯罪について、その実態から対策まで徹底解説します。

結婚詐欺被害に遭ってしまったら、大金を失うだけではなく、心の傷によるトラウマによって、人間不信になってしまう可能性もあります。リスクを避けるためにも本記事をぜひ参考にしてみてください。

そもそも結婚詐欺とは何か?

結婚詐欺の実態を見ていく前に、まずは結婚詐欺とは何か、について確認しておきましょう。

結婚詐欺とは…

結婚詐欺とは、結婚する意思がないにも関わらず、結婚を匂わせて近づき、恋愛感情を利用して金銭や財産を騙し取る行為です。

刑法上は結婚詐欺という名称の犯罪はなく、法で裁かれる場合は、詐欺罪(刑法246条、10年以下の懲役)に該当します。

また、広義には金銭を要求しない場合でも、「会社経営者だと偽って結婚したけれど、実は無職」など、「結婚する際に嘘をつかれていた」状態を結婚詐欺と言い表すこともあります。

結婚詐欺・ロマンス詐欺はどれくらいの人が騙される?

では実際、どのくらいの人が結婚詐欺師に騙されているのでしょうか? 

令和6年の警視庁の統計を見てみましょう。(※1)ここでは、恋愛感情を利用して金銭を騙し取られたロマンス詐欺の統計が紹介されています。

この統計によると令和6年のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は3784件被害総額は397億でいずれも前年比を大きく上回っています。ただし、一件あたりの被害総額は1049.7万円であり、前年比より75.8万円下がっています。

被害額は500万円以下が約半数。500万円超えの被害額合計は361.3億であり、全体の9割以上を占めています。このことから、数千万単位の被害を受けている人も珍しくないことが伺えます。

年齢層は40代から60代が最多ですが、20代、30代が騙されることもあり、油断はできません。

通常、結婚詐欺として認められる場合は、婚約指輪を購入していた、両親に挨拶を済ませていた結婚式場を見学していた、など、「結婚を匂わせていた」具体的な証拠が必要となります。口約束だけでは結婚詐欺と認められないケースもあるので、立証が難しいケースも少なくありません。

また、「自分が結婚詐欺被害にあった」と周囲に知られるのを恥ずかしく思い、被害が少額の場合、被害を申し立てない人もいます。さらには、近年増えている国際ロマンス詐欺の場合、訴えてもお金が返ってこない可能性も高いため、訴えを起こさないケースも珍しくありません。

そのため、「年間3784人が恋愛感情を利用され、お金を騙し取られている」というこの統計は、氷山の一角だと言えるでしょう。

女子は要注意!結婚詐欺男の特徴とは?

男女ともに結婚詐欺師は存在しますが、本記事は女性向けの注意喚起の記事ですから、男性の結婚詐欺師についてフォーカスして解説していきます。

結婚詐欺男は短期間で愛を囁く

結婚詐欺師にとって、ターゲットとのデートは営業期間です。できるだけ早くクロージング(商品を買わせる最終段階)に持っていきたいと考えるため、出会ってすぐに交際を申し込んだり、早々に結婚を匂わせたりしがちです。

アプリで出会ってまだ直接会っていないにも関わらず結婚を口にする場合は、結婚詐欺師の可能性が高いでしょう。

ハイスペックすぎる

高学歴、高身長、高収入、容姿端麗、溺愛、一途、などあまりにも完璧すぎる王子様のような男性が目の前に現れたら要注意です。

理想的すぎると感じたら、それはその人の実態ではなく、金をむしり取るための演技かもしれません。

自分を大きく見せようとする

結婚詐欺師は、大企業の名刺、ブランド物のスーツや鞄、華々しい経歴など、自分を大きく見せるための演出をしがちです。

最初は羽ぶりがよく、全額彼の奢りだったため「お金持ちなんだな」と思って気を許した結果、最終的に大金をむしり取られていたというケースも珍しくありません。

結婚詐欺男は壮大な夢を語りがち

結婚詐欺師の多くは、

俺は金持ちだが、トラブルによって一時的に金がない。どうせ結婚するのだから、金を貸して欲しい。すぐに返す。

という手口を使いがちです。

しかし稀に、金がないと正直に告白して結婚詐欺を働く人もいます。このタイプの場合、大抵若いイケメンで、「夢を叶えるために金がいる」状況を演出します。

結婚詐欺師は身元が不明なことが多い

家族や友人を紹介しなかったり、勤め先が曖昧だったり、自宅に招き入れなかったりする場合は、要注意です。

ただし、結婚詐欺師の中には、実際に親に紹介したり、偽の親を雇ったりする詐欺のプロもいるので、親や友達を紹介されたという一点において詐欺師ではないと判断するのは危険でしょう。

金銭を緊急で「一時的に」要求する

結婚詐欺師はある程度交際が進むと、「父親の手術費用が必要」「銀行から何らかのトラブルで金が引き出せない」「二人で住む家の初期費用がいる」など何らかの理由をつけて金銭を要求します。その際、「いずれは返す」と言うことが多いのも特徴でしょう。

中には、最初は少額を借りてすぐに返済することを何度か繰り返して、信用を得た後で高額を要求すると言う手口を使う詐欺師もいます。

ですから、「数万円なら貸してもいいかな」と気軽な気持ちで行ったことが、地獄への入り口である可能性も否定できません。

借用書を作ろうとしない

結婚詐欺師は、お金を借りる際に借用書を作ろうとしません。借用書を作ってほしいと言おうものなら、

彼女だから、婚約者だから、信用するのは当たり前。疑うなんて愛していないのか?

と逆ギレするでしょう。

結婚詐欺師の狩場は?どこで出会う?

次に、結婚詐欺師の狩場について見ていきましょう。

近年、婚活市場がマッチングアプリへと移行するにつれ、詐欺師たちも活動の場を広げており、顔を合わせずにやり取りできる環境が彼らの温床となっています。

前述の警視庁の統計でも、最初の接触ツールで一番多いのがマッチングアプリ全体の35%を閉めています。その次に多いのがインスタグラム、3番目がフェイスブックであることから、詐欺師との出会いの場はネットが一番多いと言えるでしょう。

以下で、詳しく見ていきましょう。

マッチングアプリや婚活サイト

マッチングアプリの多くは、身元確認を厳しく行いません。公的な証明書を提出する必要があるアプリであっても、確認されるのは年齢くらいです。

そのため、婚活や恋活目的にアプリには一定数既婚者が紛れ込んでいます。年齢以外はいくらでも「盛れる」ため、年収や職業を偽り、偽名でターゲットに接触する詐欺師もいます。

婚活パーティー

結婚相談所が主催する婚活パーティーの場合、独身証明書や収入証明書などの提出が義務付けられているため、結婚詐欺師が紛れ込む可能性は低いでしょう。

しかし、一般的な婚活パーティー街コンなどの出会いの場所は、年齢、職業、婚姻の有無などを簡単に詐称できるものも少なくありません。

婚活アプリや婚活パーティーは、そもそも結婚意欲の高い人たちの集まりであり、中には「今年絶対に相手を見つける」と意気込んでいる人もいるため、結婚詐欺師たちにとって恰好の狩場となるのです。

Instagram、Facebook、XなどのSNS

SNSで交流しながら仲良くなって信用を得てから結婚詐欺を働くパターンも珍しくありません。

気をつけなければならないのは、Facebookなどの実名登録のSNSです。Facebookは実名が基本であり、また、その人の交友関係も確認することができるため、経歴詐称は不可能だと考えられがちです。

しかし、Facebookで偽物のアカウントを作り、その偽物の友達や家族のアカウントまで用意周到に作って、実在の人物だと思い込ませる手口も存在します。

Netflixのドキュメンタリー『スイートボビー なりすましという名の悪夢』では、一人の女性が、Facebookを通して交流した相手と恋仲になり、何年間もの間騙された一部始終が記録されています。

この女性の場合は金銭的な損失はありませんでしたが、心理的ダメージは計り知れないものでした。本作品を見れば、ネット上で理想の人物になりきることは、案外誰にでも簡単にできてしまうかがわかるでしょう。

高級レストランや高級ホテルのラウンジやバー

一定以上の経済力のある女性を見つけるため、高級レストランのラウンジやバーでターゲットを物色する詐欺師も存在します。

日本の結婚相談所は、「初回のお見合いはホテルのラウンジ」と決めているところが多いため、休日のホテルのラウンジはお見合いに勤しむ男女で溢れかえっていることはよく知られています。そのため、巧妙な詐欺師の中には、ラウンジで婚活する女性の後をつけ、偶然を装って出会いを演出する輩もいるのです。

結婚詐欺師に狙われやすい女性の共通点とは?

次に、結婚詐欺師に狙われやすい人について見ていきましょう。

結婚と子供を強く希望している30代以上の人

結婚願望が強く、また子供をほしいと考えている30代以上の女性は、結婚に焦ることがあります。結婚はいつでもできますが、子供にはタイムリミットがあるため、焦るのは致し方ないことでしょう。

結婚詐欺師に騙されたくないのなら、「婚活している女性は結婚詐欺師のターゲットとして狙われやすい」という自覚を持つ必要がありそうです。

経済力・資産がある

貯金があり、安定している収入を得ている女性は、結婚詐欺師にとって優良物件です。

特に、仕事一筋で恋愛経験が少ない場合は、「簡単に騙せるかも」と思われる可能性があります。

過去の恋愛や結婚で傷ついた経験がある

過去の恋愛や結婚で傷ついた経験がある人は、「やっと理想の人が現れた」と盲目的になりがちです。

これまで苦労してきたのだから、そろそろ報われてもいいだろう、という気持ちが、判断力を鈍らせる傾向があります。

周囲から孤立している

なんでも話せる友人や家族がいる人は、結婚詐欺師に巡り合ってしまっても、すぐに「そんなのおかしい」と止められるでしょう。

しかし、周囲に甘えられる人、頼れる人がいない場合、結婚詐欺師の言うことが絶対になってしまい、泥沼にハマってしまうのです。

結婚詐欺師に騙されないためには、恋愛にプライオリティをおかず、友人や家族とのつながりを大切にする必要があるでしょう。

結婚詐欺で本当に結婚したケースはある?

多くの場合、結婚詐欺師は金銭を得た後、姿を消します。しかし、中には結婚に至るケースも存在します。

「最初は結婚するつもりはなかったけれど、結婚した方がよりお金を引っ張れそうだ

と感じたら結婚する詐欺師も少数ですが存在しています。

経歴詐称・借金の隠蔽

医師や弁護士、会計士、大手企業勤務などと偽って結婚し、実は低収入や無職だったケースもあります。また、結婚後に相手に多額の借金があった、というケースは珍しくありません。

もう結婚してしまったら、私が返済するしかないか

と渋々受け入れる女性もいます。

重婚

日本では重婚は認められておらず、結婚は一対一で行われるものだとされています。しかし、詐欺師の中には、騙して重婚に持ち込む人もいます。

例えば、一人の女性とは事実婚をしており、一人の女性とは法律婚をしている、というケースであれば、法的には重婚していることがバレにくい状態になります。

結婚詐欺師の中には、女性を騙して結婚し、二つの家庭を持つことでメリットを享受する人もいるのです。

DVやモラハラ

こちらは厳密には結婚詐欺とは言えませんが、「騙された」と感じる女性も多いでしょう。付き合っているときは優しかったのに、結婚した途端、DV男やモラハラ男になる場合もあります。

結婚詐欺師との共通点は、「短期間で結婚を仄めかす」点です。

DV男やモラハラ男は、女性が逃げられなくなった時点で、DVやモラハラを発動します。結婚してしまえばそう簡単に逃げられないだろうと思うのです。より凶悪な場合は、女性が妊娠し、さらに逃げにくくなった段階で本性を表すケースもあります。

結婚詐欺の見分け方チェックリスト

結婚詐欺は誰でも被害に遭う可能性のある犯罪です。「この人、結婚詐欺師かも?」と思ったら以下のチェックリストを確認して見てください。

  • 出会ってから結婚の話が出るまでの期間が異常に短い
  • 家族や友だちに会わせてくれない
  • 自宅に入れてくれない
  • 個人情報(住所、勤務先の詳細など)が不明瞭
  • 経済的な問題を抱えていることをほのめかされた
  • 高額なプレゼントをくれる一方、金銭的援助を求めるなど、行動に矛盾がある
  • 特定の時間帯しか連絡がつかない

このチェックリストが三つ以上当てはまる場合、結婚詐欺師か既婚者の場合が高いので注意しましょう。

結婚詐欺師に騙されないための対策

最後に結婚詐欺師に騙されないための対策について見ていきましょう。

ふたりの世界に閉じこもらない

彼との関係を自分だけのものにせずに、周囲に相談したり、友だちに紹介したりしましょう。

関係を公にしておくことで、あなたが盲目状態になっている時でも、友だちが待ったをかけてくれます。

言葉より行動を信じる

甘い言葉を囁くことは簡単です。本当に彼があなたのことを大切に思っているのかどうかは、言葉よりも行動を見ましょう。

愛していると囁きながら金銭を要求してきたり、あなたを不安にさせる行動ばかりしてきたりする場合は、詐欺師でなくても関わらない方が無難です。

身分証を確認する

ネットでの出会いの場合は特に、相手の身元が不確かですから、身分証を確認しましょう。

こんな事例もあります。

とある女性が「私の友達がマッチングアプリで出会って付き合っていた人が既婚者だったから不安」とアプリで出会った男性に打ち明けた際、次のデートの時に男性は戸籍謄本免許証を見せてくれたといいます。

男性が本気なら、身の潔白を証明したくなるはずです。

「身分証が見たい」と言ったときに、理由をつけて断ろうとしたり、逆ギレしたりする人は、結婚詐欺師ではなくても、既婚者またはヤリモクの可能性が高いでしょう。

結婚を焦らない。結婚の真髄に目をむける

結婚詐欺師に騙される女性の多くは、結婚に夢を抱き、焦っている女性です。

結婚なんかしたくないと思っている女性は、結婚詐欺師には騙されません。ですから、結婚詐欺師に騙されたくないなら、結婚に対する夢、幻想を捨てるのが手っ取り早いでしょう。

結婚とは、なんのために行うものなのでしょうか?

好きな人と一緒にいたいから?
家族を作りたいから?

そう考える人は少なくないでしょう。

しかし、歴史的に見れば、結婚とは、男性にお金を稼がせ女性に無償労働をさせることで、政府が税金を取りやすくするための制度でしかありません。

そもそも、恋愛結婚自体が、まだ歴史が浅いものです。

明治以前は、結婚は生活していくための共同体だと認識されていました。明治に入り、英語のLOVEの翻訳として恋や愛が語られるようになり、恋愛結婚が流行し始めたのです。

日本政府は、恋や愛を結婚という法的制度と結びつける価値観を認め、推進してきました。それは、男性に立身出世を目指させてシャカリキに働かせ、女性を家族愛という名前のもとに家事育児といった無償労働に従事させるために都合のいい価値観だったからです。

「結婚は愛する人とするもの」「愛する人のために家事や育児をすることこそ女性の幸せ」こういった価値観で本当に得をしているのは誰でしょうか? 

男女平等が表面上目指されている現代においても、家事育児負担は女性に偏っています。共働きであっても、女性が主たる家事の責任者であることは変わりありません。

日本の男性は、世界でトップの家事・育児時間の短さを誇ります。女性は結婚し、出産することでキャリアからの離脱を迫られ、生涯賃金も大きくダウンします。

なぜ、女性は無償で男性のお世話を含むケア労働に従事するのでしょうか? 

それは、「結婚したから」「愛しているから」ということになっています。

古くはケア労働こそが女性の役割だと言われてきました。「女性ならでは」の優しさ、しなやかさ、気遣いの力を発揮することこそ、女性の喜びであり、その喜びのために賃金を支払う必要はないとされてきた時代もありました。

その時代は、未だに消え去っていません。
女性自身もそういった「女は男の世話をすることに喜びを感じる」「女性の方が家事育児という無償労働が向いている」という女性観を内面化している人も珍しくないのが実情です。

また、女性だからという理由で家事・育児を担わなければならない状況を理不尽だと感じても、性別役割意識が強い社会の圧力に抗うことは難しいため、不満を感じながらも家事労働に従事せざるを得ない人も多いでしょう。

日本の男性は結婚している方が幸福度は高く、女性は独身の方が幸福度は高いという統計もあります。

結婚は本当に女性にとって幸せになる道なのでしょうか?

東京都が婚活を推し進めていることからも明らかなように、「国力アップのために子どもを産んでほしい」と望む人たちにとって、結婚及び出産は望ましいことです。

しかし、結婚や出産が女性個人にとって、必ずしも望ましいこととは限りません。

結婚・出産し、その後離婚し、一人で子どもを育てる場合、どうなるでしょうか。

現状、シングルマザーの二人に一人は貧困ライン以下の収入しか得られていません。日本以上にシングルマザーの貧困率が高い先進国はありません。

なぜこんな悲惨な状況を書き連ねているかというと、これも結婚という現実のいち側面だからです。こういった現実を直視した時、結婚を焦ることがいかに馬鹿馬鹿しいことかががわかるでしょう。

結婚して幸せになれるかは相手によります。場合によっては独身の方が幸福度は高いのですから、「結婚=幸せ」という現実に即していない方程式や焦りを捨て、相手選びにはとことんこだわりましょう

さいごに。愛という名の罠はあらゆる場所に張り巡らされている

結婚詐欺は「愛という名の罠」と言えるでしょう。誰もが真実の愛を信じたいという気持ちにつけ込む、とても卑劣な犯罪です。

同時に、結婚制度そのものが、「愛という名の罠」であるとも言えます。それまで対等に付き合っていた男女が、結婚した途端、女性だけが無償のケア労働に追いやられるケースは珍しくないのです。

満ち足りた生活を送りたいなら、結婚の実態に目を凝らし、罠にかからないようにする必要があるでしょう。

参照

※1 警視庁:令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等につい てhttps://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2024.pdf

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