かぼちゃは1年中見かけるようになりましたが、秋には濃厚でほくほくとしたおいしいかぼちゃをいただくことができます。
昔から、「冬至に食べると長生きする」ともいわれ、栄養豊富な野菜として重宝されてきました。
今回は、優しい甘みのあるかぼちゃの効果効能とおすすめレシピをご紹介しましょう。
「かぼちゃ」のうれしい効果効能
β-カロテンは、体内で生じる活性酸素から体を守り、かぼちゃに含まれるビタミンC、ビタミンEとともに協力して、老化を防ぎ、生活習慣病を予防し、抗酸化作用も期待されます。β-カロテンは油といっしょにとると吸収率が大幅にアップします。
ビタミンCは、コラーゲンの合成にはたらき、メラニン色素の生成を抑えるなどの美肌につながるうれしい作用も期待できます。また、カリウムも多く含まれていますので、筋肉の動きをよくしたり、むくみの緩和や血圧を下げる作用もあります。カリウムは不足しやすいミネラルですので、積極的にとりたい栄養素です。
「かぼちゃ」の選び方や適切な保存方法
かぼちゃは、完熟しているほど甘みやうまみが濃厚になりますので、ヘタが枯れて乾いているものを選びましょう。皮はツヤがあって硬く、しっかりと重みのあるものがおすすめです。カットされているかぼちゃの場合、種がしっかりと詰まっており、果肉の色が濃い黄色かオレンジ色で鮮やかなものを選ぶとよいでしょう。
保存するときは、丸ごとのかぼちゃなら、冷暗所に置き、10℃程度の温度で保存するのがおすすめです。低い温度で保管すると傷みやすくなりますので、注意しましょう。カットしているかぼちゃの場合、常温だと傷みやすくなりますので、種やワタを取り除き、切り口にラップを貼り付けるようにして全体を包んでおくとよいでしょう。ビニール袋に入れて、口をしばってから冷蔵庫の野菜室で保管します。
冷蔵なら2~3日を目安に使い切りましょう。冷凍する場合は、種やわたを取り除き、軽く加熱してから冷凍をして、加熱した後にフォークなどでかぼちゃを潰してから冷凍すれば、サラダなどに使いやすくなります。2週間程度を目安に使い切りましょう。
おすすめ「かぼちゃレシピ」二品
かぼちゃの肉巻きフライ

509 Kcal
<材料>2人分
□豚もも肉薄切り 12~15枚
□かぼちゃ 1/8個
□溶き卵 適量
□塩 適量
□こしょう 適量
□小麦粉 適量
□パン粉 適量
□揚げ油 適量
<作り方>
- かぼちゃは種とわたを取り除き、幅1cmほどに切って、6切れ用意する。耐熱容器に重ならないように並べて、ふんわりとラップをかけ、電子レンジで1分ほど加熱する。
豚肉は、塩、こしょうを各少々ふり、豚肉2~3枚を少しずつ重ねて並べ、かぼちゃにくるりと巻き、巻き終わりをおさえてなじませる。
小麦粉、溶き卵、パン粉の順にころもをつけておく。 - 2.揚げ油を中温に熱して、1を入れ、途中、裏返して、3~4分揚げて油をきる。皿に盛りつけたらできあがり。
かぼちゃのごま風味煮

126Kcal
<材料>2人分
□かぼちゃ 1/8個(200g)
□きぬさや 5枚
□白すりごま 大さじ1
※砂糖、みそ 各大さじ1/2
※酒 大さじ1
※水 1/2~3/4カップ
<作り方>
- かぼちゃは種とわたを取り除き、3cm角に切る。きぬさやはへたと筋を取り、斜め半分に切る。
- 小鍋にかぼちゃと砂糖、みそ、酒、水を入れ、ふたをして強火にかけ、煮立ったら弱火にして9分ほど煮る。きぬさやを加えてふたをして、さらに1分ほど煮る。火を止め、すりごまをふって混ぜたら、器に盛りつけてできあがり。