3月、友人の娘が大学合格。4月、職場の先輩が結婚&友人も結婚。5月、別の友人が出産。6月、同僚が転職。スケジュールを見れば、お祝いごとが毎月…。
LINEには「結婚式の二次会、来てくれる?」「出産祝いのお返しどうしよう」というメッセージが次々と届く。おめでたいことなのに、なぜか心が重く疲れたと感じてしまう…。
「私、薄情なのかな…」「お祝いごとなのに、疲れたなんて…」
そんなふうに自分を責めていませんか?
大丈夫。あなたは薄情なんかじゃありません。
ただ、お祝いが重なりすぎてキャパシティを超えているだけ。そんな状態では誰もが疲れたと感じてしまうもの。
この記事では、そんなお祝いごとに疲れた心を軽くする方法を、具体的な対応策も合わせてご紹介します。
お祝いラッシュという見えない重圧とストレス
特に春と秋は「人生の節目シーズン」です。卒業・入学・就職・異動・結婚が集中します。また、アラサー前後になると、出産ラッシュも加わるでしょう。気づけば毎週のように誰かのお祝いごとに直面することになるかもしれません。
お祝い事が続くと、金銭的な負担はバカにできない金額になります。また、問題は、金銭的負担だけではありません。
- メッセージを考える精神的労力
- 「何を贈ればいいか」悩む時間
- 式や会に出席する体力とスケジュール調整
- 「祝わなければならない」というプレッシャー
時には、自分が大変な時でも、笑顔を作って祝福しなければならないこともあるでしょう。心理学では、こうした目に見えない負荷を感情労働と呼びます。
喜びを表現し、適切な言葉を選び、相手に気を遣う。その一つひとつが、実は相当なエネルギーを消費しており、時には労働に値するほど負荷がかかるものになっている可能性があるのです。
お祝いごとは、なぜ断れないのか


お祝いごとが続いてキャパオーバーになってしまったら、お祝いの会への出席などを断りたくなるかもしれません。でも、本当は行きたくないのに「お祝いごとを断るなんて…」と罪悪感を感じる人は少なくないでしょう。
そう思うのには、いくつかの心理的理由があります。
受けた恩は返さなければならないという価値観
「自分も昔祝ってもらったから」「いつか自分も祝ってもらうかもしれないから」という思いが、断る選択を難しくするのです。
嫌われたくない
「断ったら嫌われるかも」「薄情だと思われるかも」という恐れを抱く人もいます。特に日本社会では、「人付き合いを大切にする」ことが美徳とされているため、この不安を抱く人は少なくないのです。
「いい人」でいたい欲
誰かの幸せを祝福できる自分でいたい。そう思うのは、とても自然なことです。


お祝いごとすべてに、全力で応えなくてもいい3つの理由
上記の理由から、お祝いの会は基本、断りにくいものです。ですが、全ての出来事を全力でお祝いする必要はないのです。
理由1:関係性には「濃淡」がある
すべての人間関係が同じ距離感であるはずがありません。
- 本当に大切な親友
- 時々会う友人
- 職場の同僚
- SNSだけの繋がり
これらを同じように扱う必要はありません。むしろ、濃淡をつけることで、本当に大切な人との関係により多くのエネルギーを注げるようになります。
理由2:経済的に苦しいなら、まずは自分の生活を守るべき
総務省の家計調査(2023年)によれば、単身世帯の平均月収は約23万円です。そこから家賃・食費・光熱費を引いて、さらに貯金もしたいとなれば、お祝いに毎月3万円も使っていたら、自分の生活が立ち行かなくなります。
「お祝いにお金を使うのは当然」ではありません。自分の生活を守ることが、まず最優先。そう考えるのは自己中心的なことではなく、自立した大人としての真っ当な価値観です。
理由3:形式的なお祝いより、心のこもった一言が大切
1万円のご祝儀を形式的に渡すより、心から「おめでとう、幸せになってね」と伝える方が、ずっと価値があるケースもあります。
相手が本当に求めているのは、あなたの気持ちであって、金額ではないはずです。
お祝いが続いた時の対応策
次に、お祝いが続いたときの対応策を見ていきましょう。
パターン1:金銭的に厳しい場合
お金がない時に結婚式に誘われたら、以下のように対応しましょう。
- NG: 「お金がなくて…」(正直ですが、相手に気を遣わせるのでNGです)
- OK: 「予定があって出席はできないんだ。でも本当におめでとう!」
そう伝えた上で、デジタルギフトで500〜1,000円のスタバカードなどを贈るのもいいでしょう。「自分なりに、精一杯お祝いしている」ことを伝えるのが大切です。
パターン2:出席が難しい場合
別の予定とかぶってしまい、お祝いの席に行けない場合は、以下の対応をしましょう。
- NG: 「本当は行きたいんだけど、仕事が…家族が…」(言い訳の連続は聞いている方も疲れてしまいます)
- OK: 「その日はどうしても都合がつかなくて。でも心から祝福してるよ!」
あっさりと伝えた上で、後日、二人だけでお茶する時間を作りましょう。
パターン3:完全にキャパオーバーの場合
正直に「最近お祝いごとが続いていて、全てにきちんと対応できていなくてごめんね」と伝えるのもありです。意外と、相手も同じような経験をしていることも多いため、わかってくれる可能性は高いでしょう。
その際、「今月は無理だけど、◯月に会えるかな?」など代替案を提示すると、相手を思う気持ちが伝わりやすくなります。
無理をして疲弊した状態で形式的なお祝いをするより、自分が元気なときに心からの祝福を贈る方が、お互いにとって幸せなはずです。
しっかり祝い事をあげられなくても落ち込む必要はない
- お祝いラッシュで疲れるのは当たり前
- すべてに全力で応える必要はない
- 「断る」ことは薄情ではなく、自己管理の一種
- 形式より、心のこもった一言を大切に
「いい人」であり続けようとする必要はありません。あなたが心地よく過ごせる範囲で、できることをする。それだけで十分です。












