11月に旬を迎えるさつまいもは、これからがおいしい時期です。
いろいろな品種のさつまいもがあり、いろいろなアレンジで楽しむことができます。
今回は、さつまいもレシピをご紹介しましょう。
アドバイザー&レシピ提供:管理栄養士 岡田明子
13kgの減量に成功した経験と管理栄養士の資格を活かし【食べてキレイにやせる】ダイエットメソッドを確立。
ダイエットや健康関連の事業を行っている。
書籍やWEB媒体でのレシピ・栄養監修、コラム執筆、セミナー開催など幅広く活躍中。
著書に「朝だから効く!ダイエットジュース」「美腸ダイエットジュース」(池田書店)などがある。
さつまいもの栄養
さつまいもは、エネルギーのもととなる糖質を多く含みます。
その他、エネルギー代謝に必要なビタミンB₆、抗酸化作用をもつビタミンCやビタミンEも含んでいます。余分な塩分の排出を助けるカリウムなどの栄養素も含みますので、栄養豊富な食材です。
また、さつまいもを切ったときに断面から白い色の液体が出てきますが、ヤラピンと呼ばれる成分です。整腸作用を高め、食物繊維との相乗効果も期待できます。
さつまいもの種類・店頭での選び方・買ってきた後の保存方法
さつまいもは、35種類もの品種があり、さまざまな特徴を持っています。
焼き芋に向いておりホクホクとした食感では、徳島県産の鳴門金時、宮崎県産の宮崎紅、鹿児島県産の紅さつま、茨城県産の紅こがね等があります。
しっとりした食感では、クイックスイート、紅はるか、シルクスイート、ひめあやか等があります。また、果肉がオレンジ系の色をしている安納芋、安納もみじ、フルーツこがね等、果肉が白く芋焼酎の原料である、シロユタカ、黄金千貫等もあります。
果肉が紫色の焼酎等の材料として使われる紫芋は、アントシアニンが非常に多く、低糖質でヘルシーです。アヤムラサキ、ナカムラサキ等があります。
おいしいさつまいもは、全体にふっくらと太く、鮮やかな紅色をしています。持ったときにずっしりと重みを感じるものを選ぶとよいでしょう。痩せて細いものやひげ根がたくさん残っていると繊維質が多い場合があります。
暖かいところで栽培されるさつまいもは、冷蔵庫にいれておくと低温障害を起こし、痛みが早くなります。新聞紙等に包み、冷暗所において保存するとよいでしょう。
適温は、10~15℃といわれていますが、18℃を超えると発芽し始めてしまいますので、注意が必要です。適温であれば数か月保存可能になります。
冷凍保存の場合、そのままの形で冷凍するのであれば、電子レンジ等で完全に加熱して火を通したのち、ラップに包んで冷凍します。食べるときは、再加熱しましょう。
焼き芋にして冷凍することもできます。加熱したのち、皮をむいてペースト状につぶしておいて、そのまま伸ばして冷凍しておくと、必要な分だけ折って使いやすいので便利です。
スープや栗きんとんなどさまざまな料理に使えます。
さつまいもを使ったおすすめレシピ二品
プチスイートポテト
1個 84kcal
<材料>10個分
さつまいも 大1本
バター 20g
グラニュー糖 40g
卵黄 1個分
生クリーム 大さじ1~2杯
バニラエッセンス 少々
はちみつ 適宜
<作り方>
1. さつまいもの水けをきって耐熱皿に重ならないように並べる。ラップをかけて電子レンジで竹串がすーっと通るまで、7~8分加熱する。熱いうちにフォークでつぶす。
2. バター、グラニュー糖、卵黄、バニラエッセンスを順に加えてそのつど混ぜる。生クリームを様子をみながら加えて混ぜ、まとめやすい堅さに調節する。
3. 平らにならして1/10量ずつラップにのせて包む。上部をひねって閉じ、底は少し平らにして形を整える。
4. ラップをはずして、オーブン用シートを敷いた天板に並べ、表面に刷毛などではちみつを塗る。180℃温めたオーブンに入れ、10~12分、表面に薄く焼き色がつくまで焼いたらできあがり。
さつまいもと豚肉の煮物
289kcal
<材料>2人分
栗 大8個(250g)
さつまいも(中) 1本
豚ロース薄切り肉 80g
サラダ油 小さじ1
だし汁 200ml
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
濃口醬油 小さじ1
<作り方>
1. さつまいもは乱切りにし、水にさらしてアクをとり、水けをふき取る。
2. 豚ロース薄切り肉は食べやすい大きさに切る。
3. 鍋にサラダ油を熱し、2を入れて肉の色が変わるまで炒めてから、1を加えて炒め合わせる。
4. 3にだし汁、酒、みりん、砂糖、濃口しょうゆを加えて、12~13分煮込んだらできあがり。