周りに理解されにくい!?尋常ではない疲労感をただの疲れで見過ごすな!

休日ゆっくり過ごしているのに疲れが取れない…。

十分な睡眠時間をとっているのに、朝起きると体が重ダルイ…。

などなど、近年「疲れ」「疲労」でお悩みの方がとても多くなっています。

病院に行っても原因はわからないし、病名が付くわけでもないので、周りに理解してもらいにくい「疲れ・疲労」による体の重ダルさ。

何もする気が起きない…。でも、このままじゃいけない…と思い気は焦るばかり。

たかが「疲れ」だと思い、軽んじていてはダメ!

「疲れ」「疲労」は体からのSOS! 早め&適切にケアをして、健康的な体をキープしましょう!

目次

疲れにも種類がある

一般的に、「疲労」には肉体的なものと、精神的なものがあります。

肉体的なものは、過度な肉体的な労働やスポーツなどが原因となることがありますが、何らかの病気が関係していることもあります。

精神的なものは、うつ病や不安障害、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害もその原因となります。

「疲労」が長期間つづくのは病気かも!?

どんな病気にも、「疲れた、だるい」という症状は出ますが、6か月以上にわたって疲れが続くか、疲れが繰り替えされている状態を「慢性疲労」と呼びます。

日本人のおよそ45%がこのような慢性的な疲労を抱えているのだとか…。

一方で、6か月以上の強い倦怠感、強い疲労感がつづき、物事を判断する能力が低下する(認知機能障害)や睡眠障害などの症状を伴う「慢性疲労症候群」という病気があります。

これは「慢性疲労」とは別の疾患で、最近の研究によると脳神経系の炎症が関連していることがわかってきています。慢性疲労症候群の主な症状は以下の通りです。

・日常生活に支障が出るほどの疲労感が6か月以上続いている
・微熱、頭痛、のどの痛み
・筋肉痛、関節痛
・腹痛
・集中力の低下
・不眠、過眠

もしこれからの症状に心当たりがある場合は、病院の診察を受けてみてください。

東洋医学で診る「疲労」

東洋医学では、疲労・倦怠は、疲れて動きたくなくなる自覚症状としてあつかいます。

これには、全身の無力感、局所のだるさ、両足の無力感、思考力低下、立っているとふらふらする、手足の震えなど、様々な現れ方があります。

多くは、気虚、脾虚、腎虚、湿、五労などが原因となっていると考えます。

例えば、病気や産後で気血が回復していない方、五労(歩きすぎ・視すぎ・座りすぎ・寝すぎ・立ちすぎ)により精気を損傷している方、飲食バランスの乱れにより、脾胃虚弱となっている方、心労により神気を損傷している方に、疲労・倦怠の症状が起こりやすいと考えます。

現代社会を生きる私たちは、仕事柄、座りっぱなしや立ちっぱなしはもちろん、携帯の見過ぎも…。

様々なストレスも抱え、家に帰れば早く寝たい!ごはん作る気力なんてもうない!!なんて方も多いのでしょうか。

毎日頑張っている体を、寝る前の5分やお風呂の中での数分だけでもいいので、

この後にお伝えするツボ押しで、癒してあげてくださいね。

おすすめのツボ

■関元(かんげん)

場所_ おへそから指4本下がった所

別名を丹田(たんでん)と呼び、元気のもとに関連があり全身の疲れに効果が期待できます。

■中脘(ちゅうかん)

場所_ おへそとみぞおちを結ぶ縦線の、ちょうど中間のあたりに位置するツボ。

リラックス効果があり、胃の痛みや消化不良、食欲不振のときにおすすめのツボです。

■気海(きかい)

場所_おへそから指2本分下がった所

全身の気が集まるツボと言われています。

刺激する事でエネルギー代謝が高まり、虚弱や下半身の冷えにも効果が期待できます。

■足三里(あしさんり)

場所_ひざの皿の外側のくぼみに指4本当てた時、小指が当たる所にあるツボ

足の疲れを癒すだけでなく、胃腸の働きを改善する効果が期待できるツボ。

参照

・東洋医学概論(医道の日本社)、
・東洋医学臨床論(医道の日本社)、
・ツボ単~経血取穴法・経血由来解説・兪穴単語帳
・MSDマニュアル_家庭版
(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/26-%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%A9%B1%E9%A1%8C/%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%96%B2%E5%8A%B4%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4/%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%96%B2%E5%8A%B4%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4)
・慢性疲労における自律神経系の機能異常と心身の症状との関連および事前の香り暴露がストレス刺激による疲労や精神・神経・内分泌系に及ぼす影響
(https://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/h21-23/pdf/h21-23bun15.pdf)

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この記事を書いた人

鍼灸接骨院に鍼灸師として勤務。整形外科疾患から、不眠、頭痛、高血圧他、未病分野の治療を行う。院では外来の他、訪問や大学病院で鍼灸師として派遣勤務を行う。

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