スマホはとても便利な道具です。上手に活用すれば、生活の満足度を飛躍的に向上させることができます。
しかし、魅力的なツールだからこそ、依存してしまう人も少なくありません。
スマホ上のコンテンツを作っている人たちは、できるだけ多くの時間アプリに滞在してもらおうと、様々な工夫をしています。言い換えると、コンテンツの開発者は、「いかに利用者を依存させるか」に血道をあげているのです。
スマホは依存性の高いツールですから、ぼんやりしていると、スマホを利用しているはずが、スマホに時間を奪われ、利用されてしまうことにもなりかねません。
今回は、スマホ依存から脱却するために、
すぐにできるスマホの使いすぎ対処法をご紹介していきます。
スマホ依存の弊害とは?
スマホの使い過ぎ対処法をご紹介する前に、スマホ依存の弊害についてみていきましょう。
スマホ依存は、心身ともに甚大な影響があります。日々のスマホ依存が積み重なれば、将来的に大きな損をしてしまうかもしれないのです。
スマホ依存の弊害1 身体の痛み・機能低下
長時間スマホを利用していると、身体に影響が出始めます。
姿勢が悪くなり、それに伴って肩こり、ストレートネック、筋肉痛などを引き起こすのです。
さらに、長時間に渡りブルーライトを浴び続けることによって、疲れ目や視力の低下を引き起こしてしまこともあります。
スマホ依存の弊害2 睡眠障害
深夜にブルーライトを浴びていると、体内時計に変化が生じ、不眠症になってしまう可能性があります。
さらには、不眠症によって昼夜逆転現象が起こり、学校や会社に遅刻てしまうという二次障害も考えられます。
スマホ依存の弊害3 やるべきことができない
時間は有限です。
スマホでちょっとした芸能人のスキャンダルを見ている時間にも、寿命は減ってしまっているのです。スマホに時間をとられていると、本来やるべきこと、やりたいことができない、という事態に陥ってしまいます。
スマホ依存の弊害4 生涯年収の低下
スマホに時間をとられてしまったがために、資格試験やビジネス、語学の勉強が疎かになり、ひいては資格試験や就職試験の失敗、生涯年収の低下につながる恐れがあります。
スマホ依存の弊害5 自己嫌悪・メンタル悪化
四六時中スマホを見ていても、それでいいと本人が感じているなら問題はないでしょう。
ですが、多くの人は、「また無駄な時間を過ごしてしまった」「○○するつもりだったのにスマホを見ているうちに一日が終わってしまった」と感じがちです。
そういった自己嫌悪を毎日のように繰り返してしまったら、気が付かないうちに自己評価も下がり、自信を失ってしまうでしょう。また、一日2時間以上スマホのスクリーンを見ている人は、うつ病になるリスクがアップするという研究もあります。
スマホ依存の弊害6 人間関係の悪化
スマホゲームなどに依存し、誰かと一緒にいるのにゲームに夢中になってしまっていると、人間関係が悪化する可能性もあります。
スマホ依存の弊害7 お金に余裕がなくなる
スマホのアプリの多くは、巧妙に有料プランに誘導する道筋が引かれています。
少しだけなら……と課金を繰り返しているうちに、気が付いたら莫大な金銭をつぎ込んでいる可能性もあるのです。
つまり、過度なスマホ依存は、精神、肉体、金銭、人間関係など多くの面で悪影響だと言えるでしょう。
すぐできる! スマホの使いすぎ対処法8選
では次に、すぐにできるスマホ依存対策を見ていきましょう。
スマホの使いすぎ対処法1 別の部屋に置く
同じ部屋にスマホがあるだけで、集中力が低下するという研究もあります。勉強や仕事に集中したいときは、別の部屋にスマホを置いておきましょう。
スマホの使いすぎ対処法2 アプリを入れる
スマホ依存を防止するアプリを入れてみるというのも一案です。
たとえば『Forest』というアプリなら、1時間や30分など一定の時間をセットし、ボタンを押すと、その時点からアプリ上で木が育ち始めます。1時間セットした場合、その1時間の間にスマホを利用すると、木は枯れてしまって育ちません。
木を育てたいというモチベーションから、スマホを触らない時間を強制的に作ることができるのです。
このように、スマホを触らせないようにするアプリは他にもたくさんあります。自分にあったアプリを探してみましょう。
スマホの使いすぎ対処法3 電源を切る
集中したいときは電源を切ってしまうというのも一案です。
スマホを確認するためには電源を入れ直さなければならないというひと手間が加わるだけで、使いすぎを防ぐことが可能です。
スマホの使いすぎ対処法4 通知をオフにする
電源を切るのは難しいと言う場合は、LINEなど頻繁に通知がきるアプリの通知をオフにするという対策も有効です。
スマホの使いすぎ対処法5 SNSのアプリを削除する
スマホの使い過ぎで多いのは、SNSを頻繁にチェックしてしまうSNS依存です。
X(旧Twitter)や、インスタグラムなどのSNSをチェックする回数が多いという自覚がある方は、思い切ってスマホからアカウントを削除し、SNSのチェックはパソコンからのみ、と決めておくとよいでしょう。
スマホの使いすぎ対処法6 スマホを持たずに出かけてみる
スマホを持たずに出かけてみましょう。
一日スマホを持たずにでかけてみることで、解放感が得られるはずです。そうやって、スマホを持たない日を定期的に設けることで、スマホ依存脱却のきっかけとなるでしょう。
スマホの使いすぎ対処法7 充電は一日一回にする
充電を一日一回しかしないと決めておくと、スマホを一日中眺めることが物理的に不可能になります。
スマホの使いすぎ対処法8 究極の方法は、スマホより魅力的なものを見つけること
さいごに、究極的な方法をご紹介します。
それは、スマホよりも魅力的なものを見つけることです。
スマホに人々が依存するのは、そもそもスマホが人を依存させるように設計されている、というのが大きな理由です。
世界中の頭のいい人たちが寄ってたかって私たちスマホユーザーをスマホにくぎ付けにしようとしているわけですから、凡人はかないっこありません。スマホを持ったが最後、スマホに夢中になり、何時間でも、何日でも自分の人生を捧げてしまうのです。
しかし、世の中にはスマホに時間を奪われていない人もいます。それは、本当にやりたいことがある人です。
恋人と見つめあう時間や、自由に油絵を描く時間、大自然の中を歩く時間、恵まれない人のためにボランティアをする時間……そういった時間にスマホ画面を見つめる以上のときめきと充実感を得られる人は、スマホ依存への誘惑を断ち切ることができます。
スマホを見つめる以上に大切なこと、魅力的なこと、やりたいこと、意義のあることを見つけましょう。そういったものが見つかった瞬間、スマホ依存からの脱却は始まります。
スマホはツール。スマホを賢く活用しよう
今回は、スマホ依存から脱却するための対処法をご紹介してきました。
スマホはとても便利なツールです。
世の中にはスマホを使って第二言語がペラペラになった人や、プロ並みの料理が作れるようになった人もいます。スマホは学習意欲がある人にとってとても魅力的な道具なのです。
また、忙しい日々のなかでの癒しにもなります。推しているアイドルの生配信を閲覧し、チャットで会話することが明日への活力になる、という人もいるでしょう。
スマホは使い方次第で、最高のツールになりえるのです。どれくらいの時間スマホを使うのか、どうやって使うのか、ベストな方法はひとによって違います。
自分にしっくりくる使い方を見つけて、スマホと賢く付き合っていきましょう。