「デート代返せ」と言う男性の心理とは?請求された場合の対処法

男性から「デート代返せ」と言われて驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。

デート代やプレゼント代を請求するフレーズと理解できない相手の心理は、どのような理由であれ、今後の関係に影響を与える可能性があります。

そこで今回は、「デート代返せ」と言う男性の心理や、言われた場合の対処法について解説します。

目次

「デート代返せ」「奢った分返せ」と言う男性の心理とは?

奢った分やプレゼント代を請求するなんて、かっこ悪い・情けないイメージしかないのに、なぜ、一部の男性はデートをした後、「デート代返せ」と言うのでしょうか?

「デート代返せ」という言葉の裏には、さまざまな心理が隠れています。

「損をしたと感じる心理」投資に見合ったリターンがないなんておかしい

「デート代返せ」と言う男性は、デート代のことを投資だと考えています。

彼らにとってご飯代や交通費、プレゼント代などは、見返りを期待して先行投資のために支払ったものであり、投資が回収できないと意味がないと考えています。

 ここでいう見返りとは、「好意」「交際(彼氏になる)」「体の関係」「彼女との将来(結婚)」などです。

「こんなに投資をしたんだから、見返りが得られて然るべきだ。見返りが全く得られないなんて大損だ!返せ!」

という心理が働いているのです。

 つまり彼らは、好意や体の関係、関係の発展などを「お金を注ぎ込んだ末に、リターンとして得られるべきもの」という心理がある、とも言えます。

「心理的な未熟さ」お金を注ぎ込んだのに好きになってもらえず、プライドが傷ついた

「デート代返せ」という言葉は、例えば、食事の後にホテルに誘われて断ったり、彼氏彼女として長期間交際していたのに突然振られたりした場合に、一部の男性が口にすることがある言葉です。

つまり、

  • 「受け入れてもらえなかった」時
  • 「振られた」時

男性のプライドが傷ついた時に発せられる言葉、とも考えられます。

老若男女関わらず、受け入れてもらえなかったり、振られたりした時は、ショックだし、傷ついて、受け入れられなかったり、相手を悪者にしてしまいたくなる心理が働いたりしがちです。

通常、大人ならば、こういった感情を相手にぶつけることはなく、友達同士で愚痴を言ったりすることで気持ちを収めるでしょう。

「デート代返せ」は、プライドが傷ついた恥ずかしさと怒りを自分で処理できないために、発せられることがある言葉なのです。

 自分の感情をうまくコントロールできず、特に感情が昂ぶったとき、自分が受けたショックやプライドの傷をお金に転化し、相手にぶつけることで自分の心を保とうとしているのでしょう。

 「デート代返せ」は、心理的な未熟さの現れだと言えそうです。

【アンケート】「デート代返せ」と言われた経験のある女性はどれくらい?調査してみた

理解できない「デート代返せ」と言う男性の心理。
実際に、言われたり請求されたりした経験のある女性がどれくらいいるのかも気になるところですね。

デート代やプレゼント代を請求された経験に関するアンケート調査」の結果をご紹介します。

Q.異性からデート代やプレゼント代を請求されたことがありますか?

異性からデート代やプレゼント代を請求されたことがありますか?回答数割合
ある53210%
ない441981%
回答しない4809%
総計5431100%

データによると、大半の人が「デート代を返してほしい」と言われた経験はないと回答していますが、回答者の約10人に1人は実際にそのような経験があることがわかりました。

1割という割合は、決して少なくない数字と言えるのではないでしょうか。

Q.どんな場合に請求されましたか? ★複数選択可(請求されたことがある方への質問)

どんな場合に請求されましたか? ★複数選択可回答数
特に何でもないとき316
交際を終わりにしたとき129
ケンカしたとき75
告白を断ったとき54
その他20
総計594

続いて、デート代やプレゼント代を請求されるタイミングについては、「特に理由がないとき」が約半数を占め、最も多い結果となりました。
その次に、「交際を終わりにしたとき」や「ケンカをしたとき」、「告白を断ったとき」が続いています。

「特に理由がないとき」に請求してくる男性の心理は明確ではありませんが、女性側が気づいていなかった“何らかの見返り”を男性が期待していた可能性も考えられます。

こうしたデート代やプレゼントに対する価値観の違い相手への期待のズレが、予期せぬトラブルを引き起こす原因になり得ると言えるでしょう。

【アンケートの調査概要】
調査名:デート代やプレゼント代を請求された経験に関するアンケート
調査期間:2024年10月26日 00:00~23:59
調査方法:QR/バーコードリーダー「アイコニット」ユーザーへのインターネット調査

法律的にはデート代やプレゼントは「贈与」に当たるので基本的に返さなくてよい

男性からデート代やプレゼント代など、お金を請求された場合、法律的にはどうなのかも気になるところでしょう。

法律的な観点からすると、デート代やプレゼントは「贈与」として扱われるため、基本的に返す義務はありません

法律上、彼氏からもらったデート代やプレゼントは「贈与契約」に該当します。民法549条には次のように定められています。

民法549条 贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。

つまり、贈与は「あげる」という意思表示と、それを「もらう」という受諾の意思表示で成立するため、契約書や財産の移動は不要です。

なお、贈与契約が成立した後に財産を「返す」には、両者の合意のもとで契約を解除する必要があります。
返却には双方の新たな合意が必要となるのです。

ただし、例外的に返さなくてはならない場合もあります。

  • 「あげた」のではなく、借金のように「貸した」場合
  • 相手男性を騙して奢らせたりプレゼントさせたりした場合
  • 「別れたら返してね」などの条件を付けていた場合 など

「デート代返せ」「奢った分返せ」と男性に言われた場合の対処法

付き合う前の男性や彼氏、別れた元彼から「デート代返せ」と言われた場合、どのように対処すればいいでしょうか?

ケースバイケースで対処法は異なります。
以下に、いくつかのケースを確認していきましょう。

年齢差のある人と高級レストランで一度だけ食事した場合【付き合う前】

20代前半のAさんは、バーで偶然隣になった30代後半のBさんにデートに誘われた。
第一印象が良かったため、後日デートに出かけ、高級レストランで食事をした。Bさんが食事代を全て払った。その後、バーに出かけた後、ホテルに誘われた。断ったら「デート代返せ」と言われた。

この場合、AさんとBさんは年齢差がありますから、Bさんが全額デート代を払うことは不自然なことではないように思われます。

しかし、BさんはAさんとセックスをすることが目的で投資としてデート代を支払っていたのであり、リターンが得られないとなるとデート代の返還を求めたのです。

この場合、Aさんはどのように対処するのが適切でしょうか?

この場合は、Bさんの求めに応じてデート代を半額支払うのがいいでしょう。

なぜなら、もうBさんと会う必要はないので、ここで関係を綺麗に精算しておいた方が、のちに面倒なことにならないからです。

Aさんは、Bさんと10歳以上年が離れているのにおかしいとか、Bさんが高い店を予約したのに、と不満を抱くかもしれません。
または、「デート代、奢りじゃなかったらデートしなかったのに」と不満を抱く可能性もあります。

Aさんは、Bさんがかなり年上だと知っていたので、当然デート代はBさんが払うと思っており、「それだったらデートしてもいいかも」と考えていたのだとすると、「そもそもデートが奢りじゃないとわかっていたらデートしなかった」可能性が高いのです。

つまり、「本来ならデートしたくもない人と、奢りだからといってデートに来てしまった。さらに、デート代返せと言われて、支払った」というAさんにとっては何のメリットもないデートをしたことになります。

こういった最悪の事態を避ける方法が一つだけあります。

それは、「割り勘、または自分が奢ってでもデートしたい、と思う男性としかデートしない」と決めることです。

自分がお金を払ってでもデートしたい相手こそ、自分が本当にデートしたい相手なのだ、と肝に銘じておけば、不快な思いをせずに済むでしょう。

 

長年付き合っていた彼氏と別れることになった場合【交際中の場合】

大学の1つ上の先輩Bさんと学生時代から付き合っていたAさん。
デート代は、先に社会人になったBさんが払うことが多かった。3年付き合ったのち、Aさんから別れを告げると、Bさんは「デート代返せ」と激昂した。

この場合、Aさんはどのように対処するべきでしょうか?

まずはBさんがなぜそういう気持ちになったのか、を把握する必要があるでしょう。

BさんはAさんに振られたショックで、感情の整理ができず、Aさんにも自分と同じくらい傷ついて欲しいと思って、わざとAさんを傷つけるような言動をしているのかもしれません。

または、BさんはAさんが思うより無理してデート代を捻出していた可能性もあります。

Bさんが「デート代返せ」と言った理由を聞き、冷静になって話し合う時間を設けましょう。

Bさんの言い方が失礼だと感じても、感情的になって言い返してしまったら、火に油を注ぐことになりかねません。

 その場で対応しようとせずに、「一週間後に話し合おう」など、一旦距離を置くことも大切です。

長年付き合った後の「デート代返せ」は、本人も混乱して発した言葉で、本意でない可能性も十分考えられるでしょう。

デート代返せと請求してきた男性への対処で注意が必要なケース

男性からの行為がデート代の請求や暴言メッセージにとどまらず、「訴える」といった主張とともに内容証明書を送りつけてきたり、怒りに任せてストーカー行為や嫌がらせ、さらには危害を加えようとしたりするなど、トラブルに発展する場合もあります。

このような場合は、一人での対処は危険なケースもあります。

嫌がらせ行為については、弁護士からの受任通知によって収まる場合があります。
また、警察への被害届の提出や「接近禁止命令」の申立ても可能です。

まずはLINEやメール、音声データなどの証拠を確保し、信頼できる第三者や専門機関に相談することがおすすめです。

理解でない心理…男性に「デート代返せ」と言われない・請求されない方法

次に、「デート代返せ」と言われない方法を見ていきましょう。

デート代を割り勘したい・自分で払いたいと思える相手とデートする

「デート代返せ」と言われない一番の方法は、デート代は、割り勘にする、または奢る習慣をつけることです。

考えてみてください。これまであなたは

「自分が奢ってもいいからデートしたい」

と思った人は何人くらいいましたか?

そんなに多くはないはずです。

そして、その人こそが、あなたが本当にデートをしたかった人です。

「デート代払ってもらえるなら行ってもいいか」程度のデート相手は、あなたの好みではなかったのでは? 

今後は、あなたが自分のデート代を自分で払ってでもデートしたい、むしろ相手のデート代を払ってでもデートさせてください!と思える相手とデートしましょう。

デート代は自分で払いましょうそうすれば、厳選したデートが楽しめるはずですし、「デート代返せ」と言われるリスクはゼロになります。

お金でデート相手を選ぶ必要がない程度に自分で稼ぐ

あなたが年収10億稼いでいる女性だった場合、恋人や結婚相手、パートナーに対してはお金以外のものを求めるはずです。

ルックス、性格、価値観が合うか、話していて楽しいか、などがパートナー選びの基準になるでしょう。

お金に余裕があれば、お金以外の部分でパートナーを選べるのです。

そうなれば、相手の毎回デート代を奢られて、セックスや交際を拒否すると「デート代返せ」と逆ギレされる心配もありません。 

年収10億は非現実的だとしても、自分の稼ぎで生活でき、デート代も支払えるくらいの収入があれば、奢ってもらう必要はないはずです。

ペンシルベニア大学教授クリステン・R・ゴドシーの著作『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』(2022 河出書房新書)では、経済力を失った女性が、義務感から体の関係をもつようになり、恋愛や体の関係を楽しめなくなる構造を指摘されています。

収入がない、あるいは少ない人は、恋愛や体の関係を楽しめない、恋愛や体の関係の対象を選べない傾向が高いのです。

好きなデート相手を選んで恋愛を楽しみたいなら、ルックスを磨くよりも、先にまずは十分な収入を得る必要があるのかもしれません。

さいごに。「デート代返せ」と言われたら、迅速に関係を終わらせよう

「デート代返せ」と言われてしまったら、「こんなことを言う人とデートしていたのか」とがっくりきたり、自己嫌悪に陥ったりするかもしれません。

ですが、「デート代返せ」は大抵、関係の終わりぎわに言われるものであり、この局面を乗り越えたら、新しい出会いに踏み出せると言う兆しでもあります。

「デート代返せ」と言ってくる人は、人間関係を損得勘定で考えていることが多く、関わっていてもろくなことはありませんから、できるだけ早く関係を精算し、次に進みましょう。

 

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