頬のラインをシャープに!?おすすめ顔ツボ

最近、なんか顔だけ太ったかも?

スマートフォンをのぞき込むときに、ふと気になる二重あご。

夕方、鏡を見ると映るほうれい線…。

これってもしかして、フェイスラインが落ちてきてる!?

体重は変わってないのに、お顔だけがちょっとむくみ気味など、フェイスラインの変化にお悩みの女性は多くいらいっしゃいます。

今回は、そんなお顔太りによるフェイスラインのたるみやむくみの改善が期待できる、おすすめのツボをご紹介します。

目次

なぜ顔だけが太るの?

体重は変わっていないのに、なぜ顔だけ大きくなったように見えたり、太ったように見えてしまうのか…。

実はそれ、一般的に太ったと言われる「脂肪」が顔についただけが原因ではないのです。

顔だけが太ってしまったように見える原因には、たるみや浮腫みにあると考えられます。まずは、その原因についてご紹介していきます。

顔のたるみ

顔がたるんでいると、フェイスラインが崩れたり、顔が伸びたように大きく見えることがあります。お肌のハリは歳を重ねると少しずつ失われ、重力に負けて垂れ下がってきてしまいます。

顔には30種類以上の筋肉が存在しており、それらを総称して「表情筋」と呼びます。 表情筋は大きく2つに分類されます。

1つは比較的皮膚に近く浅い部分にある「表層筋」、もう1つは骨に近く深いところにある「深層筋」です。

顔のたるみは、この表情筋の衰えが原因のひとつでもあります。

表情筋が衰えてしまう主な原因は二つ、「筋力の低下」と「加齢」です。

筋肉は40歳くらいを過ぎた頃から筋肉を構成する筋繊維の本数が減少していく傾向にあり、日々鍛錬していなければ顔の筋肉だけでなく全身の筋肉が衰えていくと言われています。

加齢によって顔の筋肉が衰えると、その上を覆っている脂肪や皮膚の重みを支えられなくなり、たるみにつながります。

つまり、表情筋を動かさないでいることで筋肉が衰え、たるみに繋がると考えられるのです。

この筋肉の衰えにより血行不良が起こり、疲労物質が溜まり筋肉を硬くし、さらにたるみを助長してしまうのです。

一方で、実は「使い過ぎ」も注意が必要と言われています。

例えば、眉間にシワを寄せるなど表情の癖がある場合、ずっと同じ筋肉を使い続けているため、筋肉疲労が起こりたるみやシワの原因となります。

むくみ

長時間椅子に座って過ごしたり、立ちっぱなしだったりした夕方には、足がパンパンなんて経験ありませんか?

これは、筋肉が長時間同じ姿勢で使われていなかったことから、血液やリンパ液の流れが滞り起きるむくみです。

顔もそれと同じように、血液やリンパ液の流れが滞るとむくみやすくなります。

つまり、顔のむくみが起こる要因には、顔の筋肉の運動不足が大きく関わっているということなのです。

感情を表に出さないようになると、顔の表情筋はどんどん衰えてしまいますよ!!

筋肉には「ポンプ作用」があり、血液やリンパ液が滞りなく流れるようにする役割を担っています。

このポンプ作用が働いていないと、余分な水分や老廃物が溜まって顔がむくむため、顔のメリハリがなくなったり、首まで太く見えたりすることもあります。

顔の『コリ』をほぐすことが大切

顔のたるみやむくみは、筋力低下や血行・リンパ液の滞りが原因になるとご紹介しました。

実はこれらの症状が出ていることを示す症状が、『コリ』です。

ご自身のお顔を押してみて、他のところと比べて押すと鈍い痛みがあったり、固まっている感じがする場所はありませんか?

そこが、いわゆる『コリ』と言われるもので、筋肉が硬くなってしまっている箇所です。

先ほどもご紹介したように、筋肉は使い過ぎや長時間同じ体勢による筋力低下(デスクワークや携帯使用など)な状態が続くと、筋肉が疲労を起こします。

筋肉が疲労すると、疲労物質がたまり筋肉を硬くします。

そうなると、血行が悪くなり、栄養や酸素が滞りさらに筋肉が硬くなってしまうという悪循環が生まれます。

お顔を触ってみて、もしこのコリがあったら、積極的に押してあげてくださいね。

力加減は、押して気持ちいなと感じるくらいの強さで十分です!

東洋医学で診る

東洋医学では、コリの原因として、「気・血」の乱れがあると考えます。

エネルギー源である「気」のめぐりが悪くなると、体が固まってこりを生じさせます。 また「血」の流れが滞ると、必要な栄養が届かず不要なものが溜まりやすくなります。

東洋医学では、全身の「気(き)」や「血(けつ)」などの流れのバランスを調節している場所は『肝』であると考えます。

肝の機能が低下すると「気滞(きたい)」と呼ばれる気の流れの滞りがおこります。

気は、全身(臓腑・組織・器官など)の生理活動・代謝を促進し、血脈や経絡の流れを推進しています。

気滞がおこると全身に気が行き渡らなくなるので、むくみなどの症状も出るとされています。 以上のことから鍼灸の治療では、顔周りの鍼に加え、『肝』や『気』『血』の作用を改善する治療を行い、フェイスラインのお悩み改善を図っていきます。

おすすめのツボ

頬車(きょうしゃ)

場所_耳の付け根とえらのちょうど中間あたりから1cmほど内側にある、口を閉じて噛むと筋肉がもりあがって、力を抜くとくぼむ部分。

フェイスラインのたるみ、お顔のむくみ、顎関節症の改善が期待できます。

下関(げかん)

場所_耳の穴の前の凹んだところで、口を開けた時に盛り上がる部分。

顔のむくみやたるみのほか、肩や首のコリが原因で歯がうずくときにもおすすめなツボです。

上廉泉(じょうれんせん)

場所_アゴの真下で、上を向いて触ったときにくぼみが感じられる箇所。

小顔のツボともいわれ、あごのたるみを引き締めて二重あごを予防するツボです。

三陰交(さんいんこう)

場所_内くるぶしの1番高い位置から指4本分上の骨の際

三陰交は陰の経絡である「肝」「脾」「腎」の3つ経絡が通っています。血行を良くするツボとして、女性の疾患改善など万能ツボとして使われるツボです。


参考文献

・東洋医学概論(医道の日本社)、
・東洋医学臨床論(医道の日本社)、
・ツボ単~経血取穴法・経血由来解説・兪穴単語帳
・鍼灸施術とフェイシャルスキンケア併用による顔の自己満足度の効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/71/4/71_220/_pdf
・写真評価者ブラインドによる美顔鍼の効果判定
https://www.jstage.jst.go.jp/article/imj/15/1/15_17/_pdf/-char/en
・美容鍼灸 – 国際抗老化再生医療学会 美容鍼灸
https://waarm.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/612358bcd62d670cb69a557ed4c91e64.pdf


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この記事を書いた人

鍼灸接骨院に鍼灸師として勤務。整形外科疾患から、不眠、頭痛、高血圧他、未病分野の治療を行う。院では外来の他、訪問や大学病院で鍼灸師として派遣勤務を行う。

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