人に嫌われてる気がする…それ、本当?心理的な理由・診断・気にしない対処法

なんだかあの人から嫌われてる気がする…

そんな不安を抱いたことはありませんか?

しかし、本当にその人はあなたのことを嫌っているのでしょうか?もしかしたらただの思い込みかもしれません。

本記事では、実際に嫌われているかどうかを判断するポイントと、「嫌われてる気がする…」という不安を手放す方法を解説していきます。

「嫌われている」と不安になってしまいがちな方は、本記事をぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人

今来今

編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、執筆・連載中。視界が開けるような記事を発信していきたいです。

目次

「嫌われてる気がする」と感じる心理的な理由

まず、「嫌われている気がする」と感じる理由を整理してみましょう。

実際に相手が自分に対してネガティブな感情を抱いていることもありますが、そう感じてしまう理由の多くは自分の心の状態にあること、気にしすぎているパターンも少なくありません。

ここでは、「嫌われている気がする」と感じるときに、心の中でどんな心理が働いているのかを見ていきましょう。

嫌われてる気がする理由 過去の経験がトラウマになっている

過去に家族や友人、仕事関係の人から嫌われたり、仲間はずれにされたりした経験があると、「またいつか同じことが起こるのでは」と不安になりがちです。

嫌われてしまったという過去が大きなトラウマになり、以降、「自分は人から嫌われる人間なのかも」と自己肯定感が下がってしまう人は少なくないのです。

嫌われてる気がする理由 自分に自信が持てない

世の中には嫌われ者なのに「自分は人気がある」と思い込んでいる自信家もいます。一方、好かれているのに「嫌われているかも」と不安になってしまう人もいます。

「自分には魅力がない」「話してもつまらないと思われているかも」といった自己評価の低さが、「嫌われているのでは?」という疑念を生み出してしまうのです。

自己肯定感が低いと、他人の何気ない反応をネガティブに解釈してしまいがちです。

嫌われてる気がする理由 繊細で気にしすぎる

相手の何気ない態度や表情を過度に深読みし、「もしかして嫌われてる?」と不安になる人もいます。

例えば、相手がただ疲れているだけなのに、「自分のせいで機嫌が悪いのかも」とセンシティブに捉えてしまうこともあるでしょう。

嫌われてる気がする理由 他人と比較する

自分への対応と、他の人への対応に差があると感じたとき、「嫌われてるかも?」「自分だけ距離を置かれているのでは?」という不安が生まれることがあります。

嫌われてる気がする理由 相手の態度が変わった

以前は親しく話していたのに、急によそよそしくなった場合、「嫌われたのかも」と思うのは自然なことでしょう。

しかし、あなたの行動が原因で嫌われたわけではなく、相手の環境や気分の変化が原因で態度が変化したケースも多々あります。

嫌われてる気がする理由 むしろ自分が相手のことを嫌っている

むしろ自分が相手を嫌っている故に、相手も自分のことを嫌っているに違いない、と邪推するケースもあります。

このように、「嫌われているかも」と思う理由は千差万別ですが、

実際のところ、相手はあなたのことを嫌っているのでしょうか?

次の診断ポイントを確認してみましょう。

嫌われてる気がするときはチェックポイントで診断してみよう

「嫌われている気がする」という感情は、しばしば自己認識と実際の状況との間にズレがあることも。

思い込みによる対人不安を必要以上に膨らませないためにも、一度冷静に状況を俯瞰(ふかん)してみることが重要です。

本当に嫌われているかどうかを診断する方法はたくさんあります。以下に挙げるチェックポイントをもとに、自分の認識が客観性を欠いていないかを振り返ってみましょう。

他の人への態度と比べてみる

例えば、上司に嫌われてる気がするとき、上司はあなたにだけ冷たい態度をとっているのでしょうか?または、他の人にも同じような態度なのでしょうか?

もし他の人にも同様の対応をしているなら、それはその上司のコミュニケーションスタイルにすぎない可能性が高いと言えます。

このように、他者との比較を通じて、自分だけがターゲットになっているのかを見極めることが、正しい判断につながります。

自分が相手のことを好きか嫌いか考えてみる

そもそも、自分は相手のことをどう思っているのかを考えてみましょう。

もし無意識のうちに相手に対して苦手意識反感を抱いている場合、相手のことが嫌いならば、自分の気持ちを相手に投影して「私が嫌いなのだから、相手も嫌いに違いない」と思い込んでいる可能性もあります。

自分の感情を整理することで、他者の態度に対する過度な不安を和らげるきっかけになることもあります。

思い切って直接聞いてみる

私のことを嫌っていますか?

と直接聞いてみるのも一案でしょう。

相手が本当のことを言うかどうかはわかりません。ただ、これまで親しかった友人で、最近嫌われてる気がするようになった関係なら腹を割って話してくれるでしょう。

実は、あなたのあの時の態度が嫌だった

と打ち明けてくれるかもしれません。あなたが素直に非を認めて謝れば、仲直りできる可能性もあります。

共通の知人に聞いてみる

自分と相手の間に信頼できる共通の知人や友達がいれば、第三者の視点から状況を把握するのも有効です。

◯◯ちゃんに嫌われてる気がするんだけど、気のせいかな?

と共通の友人に聞いてみましょう。

第三者に聞いてみることで、違った視点が手に入れられます。もしかして相手は、私生活でトラブルが続いており、あなたへの対応が雑になってしまっていただけかもしれません。

過去の人間関係を思い出してみる

一人の人に対してだけ「嫌われているかも?」と思うなら、本当に嫌われているのかもしれません。しかし、複数人に対してそう思うなら、あなたの心に問題がある可能性もあります。

「嫌われているかも」と頻繁に思うなら、自分の心と向き合って「なぜそう思うのか」を突き詰めて考えてみましょう。あなたの心の傷が疼いているだけで、嫌われているわけではない可能性も大いにあります。

自身の思考パターンを見直し、掘り下げてみることで、過度な自己否定から抜け出すヒントが見つかるかもしれません。

「嫌われてる気がする」が思い込みかもしれないケース

「嫌われているかも」と思っていても、実は誤解や思い込みである可能性は大いにあります。ここでは、思い込みの可能性が高いケースを紹介していきます。

とにかく忙しそう

相手が忙しそうでテンパっている状態なら、あなたに雑に対応する理由は「忙しいから」であり、嫌っているからではないでしょう。

ネガティブな性格を自覚している

ご自身でネガティブな性格を自覚している場合、「嫌われているかも」は被害妄想に過ぎない可能性があります。

さほど親しくない

さほど親しくない相手から「嫌われているかも」というのは自意識過剰かもしれません。相手はあなたを好きでも嫌いでもなく、何も感じていない場合もあるのです。

嫌われてる気がするけど根拠が薄弱

「嫌われてる気がする」根拠を書き出してみましょう。「挨拶をしたけれど、頷かれただけだった」「なんとなく私をみる目が冷たかった」「LINEがそっけない」など、ぼんやりした理由ではないでしょうか?

明確な理由がない場合は、思い込みである可能性も大いにあります。

【対処法】嫌われてるかも…を気にしない方法

最後に、嫌われているかもしれないという不安を手放すための考え方をご紹介します。

全員に好かれる人はいないと考える

全員に好かれる人はいません。考えてみてください。日本で一番人気のアイドルでも、アンチはいます。日本で一番美人なモデルに対してもブスという人がいます。優しさの塊のような人に対して、「あの人の性格苦手」という人がいます。

どれだけ素晴らしく、立派な人であったとしても、その人の人脈が広がれば広がるほど、その人を嫌いだという人は増えていきます。万人に好かれるのは不可能なのです。

全員に好かれる必要はないと割り切り、自分を好きになってくれる人を大切にしましょう。

ストップ妄想!相手の気持ちを勝手に判断しない

「嫌われているかもしれない」というのは妄想です。

相手から嫌いと言われたわけでもないのに、相手の気持ちを邪推するのはやめましょう。妄想は不安を生み出します

相手の言葉や態度の裏を読むのをやめて、言葉そのもの、行動そのものを受け取りましょう。「挨拶を返してくれなかった」イコール「嫌われている」ではありません。事実はただ、その人が挨拶をしなかった、というだけのことです。

物事に対して判断するのをやめて、そのままを受け取れるようになれば、苦しみはなくなります。

物理的・精神的に距離を置く勇気を持つ

気にしないようにしても「嫌われているかも」と思ってしまって落ち着かない、という場合は、距離を置くことを意識しましょう。

職場の同じ部署などで必然的に顔を合わせてしまうという場合は、その人のことを考えてしまう時間を減らすために、他に夢中になれることを見つけましょう。

自分を好きになれるよう、自分磨きをする

万人に好かれるのは不可能です。ただし、他人に嫌われても気にしないでいられる自分になることは可能です。

複数人から嫌われても、問題ない自分を作り上げることを意識しましょう。

自分を磨いて「この私の魅力がわからないなんて、不思議な人だな」と思えるくらいになれば、他人から嫌われることが怖くなくなるはずです。

さいごに。人は皆、誰かに嫌われている

恋愛でも、ネットやSNSでも、仕事でも、人と関わる限り、「嫌われてる気がする…」と感じる場面は誰にでもあります。「嫌われるかもしれない」という不安は、特別なことではなくみんなが抱えるものなのです。

そう感じたら、「本当に嫌われているか知りたい!なぜ嫌われたか知りたい」と思うのは自然なことです。

もちろん、思い切って当人に聞くのも一案でしょう。ただし、生きている限り、全員が誰かに嫌われます。嫌われずに生きることは不可能なのですから、嫌われることを恐れるのはナンセンスです。

人は生きている限り誰かから嫌われるものである、そして、別の誰かからは好かれるものである。

と認識しましょう。

そして、嫌われても揺らがない自分を作り上げることができれば、「嫌われてる気がする…でも、まあ、いっか」と思えるはずです。

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