自慢ばかりする人の心理とは?特徴・末路・対処法も解説

職場の同僚、友人、親戚など、私たちの周りには必ずと言っていいほど「自慢話が止まらない人」が存在します。収入の話、子どもの成績、旅行の思い出、持ち物の値段など、何かにつけて自分のことを誇らしげに語り続ける人に疲れ果てた経験はありませんか?

最初は大人しく相槌を打っていても、次第に自慢ばかりする人に「またか」という気持ちになり、最終的には付き合うのがいやになり、その人を避けたくなってしまうこともあるでしょう。

完全に関係を断つことができない相手の場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

本記事では、なぜか自慢話が止まらない人の心理的背景を詳しく分析し、自慢ばかりする人との上手な付き合い方や、自分が疲れないための対処法について具体的に解説していきます。

この記事を書いた人

今来今

切れ味鋭くリアルを斬るフリーライター。恋愛や仕事、社会のモヤモヤをアラサー女子の先輩目線でズバッと斬り込み、読む人に新しい風を届けます。

目次

自慢ばかりする人の特徴

まず、自慢話が止まらない人の特徴について確認しましょう。

常に話の中心にいないと気が済まない。会話泥棒

自慢話が止まらない人の最も顕著な特徴は、どんな話題であっても必ず自分の話に持っていくことです。

他の人が何かを話していても、「それで思い出したんだけど、私の場合は…」「それは大したことないよ、私なんて…」と、口癖のようにすぐに自分の体験談自慢話に切り替えてしまいます。

相手の話を最後まで聞くことなく、途中で割り込んできて自分の話を始めることも多く、結果として一方的な会話になってしまいがちです。

マウント発言が多い

自慢話が止まらない人は、「普通の人では体験できないような…」「一般的には手に入らないものだけど…」「みんなが驚くような…」といった、自分が他者より優れていることを示唆する表現を多用しがちです。

また、他の人の話に対しても「それくらいなら私も…」「私の方がもっと…」といった比較を持ち込み、常に自分が上位にいることをアピールしようとします。

細かい数字や固有名詞、ブランドにこだわる

自慢話をする人は、話に説得力を持たせるために、具体的な数字有名な固有名詞を多用する傾向があります。

「年収○○万円」「○○大学卒業」「○○ブランドの××を購入」「○○という有名人と知り合い」など、客観的に価値があると思われる情報を詳細に織り込んできます。

反応が薄いと不機嫌になる

自慢話が止まらない人は、自慢話をしながら、相手の反応を常に窺っています

「すごいでしょ?」「羨ましいでしょ?」「驚いた?」といった言葉で相手の賞賛や驚きを求め、期待した反応が得られないと不機嫌になったり、さらに大きな自慢話を始めたりします。

自慢ばかりする人の心理

次に、自慢話が止まらない人の心理や原因を確認しましょう。

承認欲求が強い

自慢話が止まらない人の根底にあるのは、他者から認められたい評価されたいという強烈な承認欲求です。自分の価値を外部からの評価に依存しているため、常に他者からの称賛や羨望を求め続けています

この承認欲求の強さは、多くの場合、幼少期の体験に起因しています。
親から条件付きでしか愛されなかった、兄弟と比較されて育った、成果を出した時だけ褒められたなどの経験により、「何かを成し遂げないと価値がない」という思い込みが根強く残っているのです。

実は劣等感が強い

自慢話が止まらない人は、表面的には自信満々に見えますが、実はその裏には深い劣等感コンプレックスが隠されています。

自分に自信がないからこそ、外部の評価物質的な成功で自分の価値を証明しようとしているのです。

「本当の自分は価値がない」という不安を打ち消すために、常に自分の優秀さや成功を他者に示し続ける必要を感じているのでしょう。

これは一種の防衛機制であり、無意識のうちに行っている場合も多いのです。

注目を浴びたい

自慢話をする人は、とにかく注目の中心にいたいという強い欲求を持っています。会話の主導権を握り、皆が自分の話に耳を傾けている状況に安心感満足感を覚えるがちです。

逆に、自分以外の人が注目を集めていると不安になり、なんとかして話題を自分に向けようとします。

これは子どもの頃の「見て見て」という欲求が大人になっても続いている状態と言えるでしょう。

孤独感が強く、人とのつながりに飢えている

意外に思われるかもしれませんが、自慢話ばかりする人の多くは深い孤独感を抱えています。

自慢話を通じて相手との繋がりを作ろうとしているのですが、その方法が間違っているため、結果的に人々を遠ざけてしまっています。

本当は深い人間関係を築きたいのに、自慢話以外のコミュニケーション方法を知らない、または自信がないため、同じパターンを繰り返してしまうのでしょう。

自己肯定感が低く、不安感が強い

自慢話が止まらない人は、実は自己肯定感が非常に低く不安定です。他者からの評価がないと自分の価値を感じられないため、常に外部からの承認を求め続けています。

また、一時的に褒められたり認められたりしても、その効果は長続きせず、すぐに新たな承認を求めて自慢話を繰り返してしまいます。

よくある自慢話パターン。これって自慢?その見分け方

次に、よくある自慢話のパターンを確認しましょう。

金銭・物質的な自慢

最もわかりやすい自慢話のパターンが、お金や物に関するものです。

「この時計、実は○○万円したんだ」「年収が○○万円になった」「新車を買った」「高級レストランに行った」など、具体的な金額や商品名を交えて自慢してくる人は多いでしょう。

自慢か否かの見分け方

値段や金額を不必要に詳しく説明する、ブランド名を強調する、「普通の人には手が出ないけど」といった前置きをする場合、自慢である可能性が高いでしょう。

人脈・社会的地位自慢

「有名人の○○さんと知り合い」「社長と直接話をした」「○○大学の同級生」「会社で昇進した」など、自分の人脈や社会的地位をアピールする自慢話もよく見られます。

自慢か否かの見分け方

有名人や権威のある人の名前を頻繁に出す、役職や肩書きを強調する、「特別な関係」であることを示唆するような表現を使う、などの行為が見られる場合は、自慢だと考えていいでしょう。

家族自慢

「うちの子は○○大学に合格した」「息子がサッカーで県大会に出場」「夫の会社が有名企業」など、家族の成果や地位を自分のことのように誇る人もいます。

自慢か否かの見分け方

家族の話をする際に必ず成果や優秀さを強調する、他の家庭と比較する表現を使う、子どもの成績や進路について詳細に語るなどの場合、自慢だと考えていいでしょう。

過去の栄光自慢

学生時代のスポーツの成績、若い頃の恋愛体験、昔の仕事での成功など、過去の出来事を繰り返し話す人もいます。現在に誇れるものがない場合、このような懐古趣味的な自慢をしがちです。

自慢か否かの見分け方

「昔は○○だった」「学生時代は○○で有名だった」など、過去形での表現が多い、同じエピソードを何度も話す現在の話題から過去に話を逸らすなどの傾向が見られる場合、自慢だと考えていいでしょう。

努力自慢・苦労自慢

「毎日3時間しか寝ていない」「誰よりも努力している」「こんなに大変な思いをした」など、自分の努力や苦労を美化して語る人も珍しくありません。

自慢か否かの見分け方

具体的な時間や数字を使って大変さを強調する、「普通の人にはできない」といった表現を使う、聞き手に同情称賛を求める場合、自慢だと考えていいでしょう。

自慢ばかりする人に疲れないための対処法

次に、自慢ばかりする人への対処法をご紹介します。

基本的な心構え:相手の心理を理解する

まず重要なのは、自慢話をする人の背景にある心理を理解することです。やっかいなのは、彼らは決して悪意があるわけではなく、深い不安や孤独感を抱えているということを理解しましょう。

「この人は承認が欲しいんだな」「不安なんだな」と思うことで、相手への見方が変わり、自分の精神的な負担も軽減されます。

聞き流しのテクニックを身につける

自慢話を真剣に受け取らず、聞き流すことも大切です。

「そうなんですね」「すごいですね」「へぇ」といった無難な相づちを打ちながら、内容には深く関与しないようにしましょう。相手は反応があれば満足するため、大げさに驚いたり詳しく質問したりする必要はありません。

また、「ところで、○○さんは最近どうですか?」「そういえば、○○の件はどうなりましたか?」など、別の話題に誘導する質問を投げかけるような話し方も有効です。

それでも自慢話が続く場合は、時間制限を設けましょう。「5分後に会議があるので」など、時間の制約を伝えておくことで、長時間の自慢話を避けることができます。

自慢ばかりする人と距離を置く

自慢話をする人とは物理的に距離を置くようにしましょう。ただし、同じ会社の隣の席の相手、など物理的には距離を置くことが難しいケースもあります。

そういった場合は、相手の話に感情的に巻き込まれないよう、心理的な距離を保つようにしてください。「研究対象を観察している」気分で客観的な視点を持つことで、感情的にならずに済みます。

自分のプライベートな情報を極力教えないようにすることも大切です。自慢話をする人は、他者の情報を自分の自慢話のネタにしたり、比較対象にしたりする傾向があるため、話のネタを与えないようにしましょう。

また、一対一で話すと自慢話のターゲットになりやすいため、可能であればグループでの会話を心がけてください。他の人がいることで、自慢話の集中砲火を避けることができます。

自分の心を守る

自慢話を聞かされていると、自分と比較してしまい、劣等感を感じてしまうことがあります。心を平和に保つために、比較競争に巻き込まれないよう注意しましょう。

イライラや怒りを感じた時は、深呼吸し、心の中で「この人は不安なんだ」と繰り返してみてください。

また、自慢話に疲れた時は、信頼できる友人や家族に愚痴を聞いてもらうことで、ストレスを発散させるのも一案です。一人で抱え込まず、支えてくれる人を見つけましょう。

ただし、一方的に愚痴を聞かせ続けると、相手が疲弊してしまうかもしれません。どうしても長時間誰かに愚痴りたい場合は、カウンセラーなどの専門家を頼るのもいいでしょう。

自慢ばかりする人の末路

最後に、自慢話ばかりする人の末路について紹介します。

人間関係が悪化する

自慢話を続ける人は、最終的に周囲の人々から避けられるようになります。最初は話を聞いてくれていた人も、あまりにもしつこいと次第に距離を置くようになります。

その結果、本当に大切な人間関係を失ってしまう可能性があるのです。

孤独感が増す

自慢話によって人々を遠ざけた結果、より深い孤独感に苛まれる可能性があります。

皮肉なことに、人とのつながりを求めて始めた自慢話が、さらなる孤立を招いてしまうのです。

メンタルヘルスが悪化する

常に他者からの承認を求め続ける生活は、精神的に非常に疲労します。

うつ病や不安障害を発症するリスクも高くなるでしょう。

さいごに。自慢ばかりする人は承認や称賛に飢えている。あなたがその飢えを満たす必要はない

自慢話が止まらない人との付き合いは疲れるものですが、その背景にある心理や原因を理解し、適切な対処法を身につけることで、精神的な負担を大幅に軽減することができるでしょう。

最も重要なのは、相手の自慢話に感情的に巻き込まれず、冷静に距離を保つことです。相手の不安や孤独感を理解しつつも、自分の心の健康を第一に考えて行動することもひとつのコツです。

完全に関係を断つことができない相手であっても、適切な境界線を設け、自分を守る術を身につけることで、より楽な気持ちで付き合うことができるようになるでしょう。

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