「ご褒美消費」で後悔しないために!買う前に自問したい3つの質問

「今日は頑張ったから」「最近ストレスたまってるし」

そんな風に自分を励し、あるいは自分に言い訳しながら服やカバン、コスメなどを「ご褒美消費」として買ってしまう女性は少なくないでしょう。

こういった自分への「ご褒美消費」は、買った瞬間は幸せでも、後になって「なんであんなもの買ってしまったんだろう」と後悔しがちです

特に年末年始は魅力的なセールが続き、「今だけ」「限定」という言葉に心が揺れる季節。ご褒美は決して悪いことではありませんが、本当に心が満たされるお金の使い方をするためには、少しだけ立ち止まって考える必要があるでしょう。

ここでは、「ご褒美消費」で後悔しないためのヒントをご紹介します。「ご褒美消費」で後悔した経験がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

今来今

切れ味鋭くリアルを斬るフリーライター。恋愛や仕事、社会のモヤモヤをアラサー女子の先輩目線でズバッと斬り込み、読む人に新しい風を届けます。

目次

「ご褒美消費」の落とし穴。なぜ後悔するの?

ストレス発散のための「ご褒美消費」には、実は大きな落とし穴があります。

それは「本来必要ないもの。買って後悔するもの」と「必要なもの。本当に自分を満たすもの」の区別がつきにくくなることです。

疲れているときほど判断力は鈍りがちです。仕事で嫌なことがあった日、人間関係で悩んでいるとき。そんなタイミングで「50%オフ」「本日限り」という言葉を見ると、まるでお得な品を買って気分転換することが問題の解決策のように思えてしまうのです。

しかし冷静になってみると、買ったものが実際にストレスを解消してくれるわけではありません。むしろ、使わないものが増え、出費がかさんだことで新たなストレスが生まれてしまいがちです。

こういった悪循環に陥らないためには、買う前の「ひと呼吸」が必要なのです。

「ご褒美消費」で失敗しないための3つの質問

では、どうすれば「ご褒美消費」で無駄なものを買って後悔せずに済むのでしょうか?

ここでは、「本当に必要なご褒美かどうか」を見極めるために、購入前に自分に問いかけたい3つの質問をご紹介します。

「イライラしていなくても、これが欲しい?」

まず確認したいのは、今の感情が判断に影響していないか、ということです。

イライラしている落ち込んでいる疲れている。そんな状態で商品を見ると、何もかもが魅力的に見えます。

感情が不安定になっていると感じたら、気になったものは一度スマホにメモだけして、24時間待ってみましょう。翌日同じ熱量で欲しいと思えるなら、それは本当にあなたが欲しいものかもしれません。

「これを使っている自分の姿を具体的に想像できる?」

次に大切なのは、実際の使用シーンをリアルに想像することです。

その服をいつ、どこで、誰と会うときに着るのか。そのコスメをどんな場面で使うのか。「今すぐじゃないけど、いつか使う」「特別な日に」という言葉が浮かんだら要注意。「いつか」は意外と来ないものです。

来週の予定に具体的に組み込めるものだけを購入しましょう。

「同じような物、すでに持っていない?」

最後は、自分の持ち物との重複チェックです。クローゼットを開けてみてください。似たような色の服使っていないバッグ試していないコスメ。すでに持っているものがあるなら、本当に新しいものが必要でしょうか?

「でもこれは少し違うから」と思ったら、その「違い」が本当に自分の生活を変えるほどのものか、冷静に考えてみましょう。

心が満たされるご褒美の選び方

注意すべきは、全ての「ご褒美消費」が後悔につながるわけではない、ということです。

「ご褒美消費」によっては、心が満たされ、活力がみなぎるものもあります。

どういった「ご褒美消費」が満足いくものになるのかは、個人によって異なりますが、「体験」型のご褒美や、日常遣いできる上質な物、あるいは「なりたい自分への投資」は満足度が高い傾向があります。

モノより体験を選ぶ

とある調査研究によると、物質的なものより体験にお金を使った方が、幸福感が長期的に続くことが明らかになっています。

高価なバッグを買うより、友人との小旅行マッサージ音楽のライブを選びましょう。こうした体験行動は記憶として残り、あとから思い返すたびに幸せを感じられます

年末年始なら、温泉旅行、美味しいレストランでの食事、習い事の体験レッスンなどもおすすめです。セールで安くなった服を何着も買うより、一つの特別な体験の方が心に残ることが多いでしょう。

ちょっといい消耗品を選ぶ

もし物を買うなら、消耗品で少し良いものを選ぶのもおすすめです。

高級な入浴剤上質な紅茶お気に入りのアロマちょっと高いケーキ。これらは使い切れるものなので罪悪感が少なく、日々の暮らしに小さな贅沢をもたらしてくれます。

日常使いできるものなら、幸福感を長期的に味わえます

「なりたい自分」への投資

本当に心が満たされるご褒美とは、「なりたい自分」に近づけるものです。自分磨きへの投資です。

健康的になりたいならヨガマットやランニングシューズ、知識を深めたいなら興味のある分野の本、スキルアップしたいならオンライン講座。

こうした投資なら、「自分を大切にしている」という実感を得られます。

セールとの賢い付き合い方

年末年始など、セールの時期は購買欲が刺激されがちです。いつもより安価な値段で購入できる点は魅力的ですが、だからこそ冷静さが必要でしょう。

次に、セール時の「ご褒美消費」で失敗しないためのヒントをご紹介します。

買い物リストを作る

セールが始まる前に、本当に必要なものをリストアップしておきましょう。セール期間中は、そのリストにあるものだけを買う、と決めておくと安心です。

買い物リスト作りは、「ついで買い」「今だけだから」という誘惑に負けないための、シンプルで効果的な方法なのです。

予算を決めておく

「ご褒美消費」の予算として、使える金額をあらかじめ決めておくことも大切です。ボーナスの3割とか4万円までなど、具体的な数字があると、無限に買ってしまうことを防げます。

予算内で、もっとも満足度の高いものを選ぶという「ゲーム」だと思えば、買い物もより楽しくなるでしょう。

「値引き額」より「使用頻度」で判断する

50%オフという言葉は魅力的ですが、使わなければ100%無駄です。半額だから買うのではなく、定価でも欲しいと思えるものを、たまたまセールで買えたらラッキー、くらいの心構えでいると、本当に必要なものだけが手元に残ります。

そもそも、値段は売主がつけているだけです。売り手によっては、セールを見越して高値をつけ、当初から50%オフで売る予定だ、というケースもあります。

割引率に踊らされると、「あなたがその商品にどれくらいの価値を感じているのか」が有耶無耶になってしまう場合もあります。

セールの時こそ冷静に、「この値段を出して商品を買った場合、私はどれくらいの頻度で、何回使用するだろうか。この値段は妥当だろうか」と考える必要があるでしょう。

本当のご褒美とは?

ご褒美とは、自分を幸せにするためのものです。

本当の幸せは物を所有することではなく、心が満たされることにあります。

買い物をする前に、「これは本当に、私を幸せにしてくれる? 後悔しない?」と自分に聞いてみてください。
そして、答えが「イエス」なら、迷わず手に入れましょう。

究極、後悔しないご褒美選びとは、自分の心の声に正直になることなのです。

あなたにとって本当に価値のあるご褒美が見つかりますように。

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