気になる異性や同僚、取引先、友達の友達など、距離感のある相手と会話が続かずに困ったことはありませんか?
「もっとスムーズに話せたら良いのに」と思いながらも、どうすればいいのか分からない、沈黙が怖い……と感じて雑談に苦手意識を抱いている女性も少なくありません。
今回は、そんな女性に向けて、会話を続ける方法、実践的なコツを紹介します。
今日から試せるテクニックを学んで、「また話したい」と思われる人になりましょう!
会話が続かない…その原因とは?
まずは、会話が続かない原因について見ていきましょう。
どう思われるかを気にしてしまう

気になる相手や取引先の人と話すとき、「変に思われたらどうしよう」と考えすぎてしまい無難な会話しかできず、会話の幅が狭まることがあります。
緊張しすぎると、自分の意見を言えなかったり、話題を広げにくくなってしまったりするのです。
そのため、「自分にとって大切な相手ほど、つまらない会話になってしまう」現象がしばしば発生しがちです。
リアクションが苦手
頑張って質問しても、相手の返答にうまく反応できない人もいます。無意識にリアクションが薄くなってしまった結果、相手は、

話を聞いてもらえていない
と感じ、会話が途切れてしまうのです。
共通点がない・見つけられない
共通の趣味や話題が見つからないと、会話が弾みにくくなります。
共通点を見つけるためには、質問力を鍛える必要があります。
質問するのが苦手な人は、会話が途切れがちになってしまいます。
相手に興味を持てていない


相手の話に興味を持てず、聞き流してしまうと、会話は盛り上がりません。
相手に関心を持つことが、会話を続けるための鍵だと言えるでしょう。
相手任せになっている
「相手が話してくれるから大丈夫」と会話の主導権を任せていると、一方的な会話になりがちです。
表面上スムーズに話ができているように見えても、相手は、



自分ばかり話している。この人、話題を振ってくれない
と不満を抱いている可能性もあります。
雑談上手になるためには、自分から話題を提供する意識が必要でしょう。
壁を作っている


自分のことを話さないと、相手との距離は縮まりません。「それは話せない」「言いたくない」と態度で示していると、相手も「踏み込んではいけないのかな?」と感じるので、必然的に会話が広がらなくなります。
楽しい雑談をするためには、ある程度の自己開示は不可欠でしょう。


心理学的に考えるみる!会話を続ける方法
次に、話していて楽しい人になるためのヒントをご紹介します。
表情や会話のトーンを意識する


メラビアンの法則を参考にしてみましょう。
メラビアンの法則とは、コミュニケーションにおける影響度は「言語情報(話の内容)」が7%、「聴覚情報(声のトーンや話し方)」が38%、「視覚情報(表情やジェスチャー)」が55%であったことから、「コミュニケーションでは、視覚情報が非常に大切だ」という研究結果のことです。
メラビアンの法則によると、言葉そのものよりも、声の調子や表情が相手に与える印象を大きく左右します。
たとえば、同じ「そうなんですね」という言葉でも、無表情で言うのと、笑顔で少しトーンを上げて言うのとでは、相手の受け取り方が大きく異なるでしょう。会話を円滑に進めるために、表情や声の使い方を意識してみてください。
★メラビアンの法則や第一印象については、こちらの記事で解説しています。


好意を示す
「好意の返報性」という心理学の法則によると、相手に好意を示すと、相手も好意を返してくれる可能性が高まるそうです。
相手の服装や持ち物、考え方、業績を褒めて、好意があることを伝えましょう。そうすれば好意が返ってくる可能性が高まります。
ただし、褒める箇所には注意してください。例えば、容姿を褒めるのは基本的にはNGです。「美人、イケメン、美しい、職場の花」といった言葉は、今の時代セクハラになります。
容姿に関しては「1時間で変えられないものは褒めない」を徹底しておくと安心です。
例えば、ネイルアートや、センスのいいファッションなどは変えられるものなので褒めてOKです。しかし、顔の形や身長など、変えられないものは褒めるのは危険です。
まずは自己開示
自分のことを話すと、相手も話しやすくなります。
先に自分の話をすることで、相手も安心して話せるようになります。
ただし、初対面で反応に困るぶっちゃけ話をするのは考えものです。距離感を意識しながら、徐々に自己開示をしていきましょう。
自分の話の後は質問


自分が話したら、相手にも話す機会を作りましょう。質問を投げかけることで、相手が話しやすくなり、会話のバランスが取れます。
自閉スペクトラム症(ASD)の方は、病気の特性上、「一方的な会話」になりがちなことで知られていますが、ASDの方に限らず、性格的に「相手が入り込む余地がないほど夢中になって話し続けてしまう」「自分の話ばかりしてしまう」人は存在しています。
そういった傾向が自分にあると認識している方は、「会話はキャッチボール」であることを意識する必要があるでしょう。
相手が自由に答えられる質問をする
質問は、大きく分けてクローズドクエッションとオープンクエッションの二つに分けられます。クローズドクエッションとはYES・NOで答えられる質問、オープンクエッションは自由に回答できる質問のことです。
例えば、「あなたはジブリ映画が好きですか?」は「はい」または「いいえ」で答えられるのでクローズドクエッションです。「あなたはなぜジブリ映画が好きなのですか?」は答え方が無限になるのでオープンクエッションになります。
通常の会話は、クローズドクエッションとオープンクエッションを織り交ぜながら行われます。会話がすぐに終わってしまうとか、盛り上がらないという方は、クローズドクエッションばかりをしてしまい、会話が続かないからなのかもしれません。
その場合は、意識してオープンクエッションを増やしてみましょう。
相手の言葉を繰り返す・言い換える


相手の発言を繰り返したり、言い換えたりすることで、共感を示すことができます。これは「バックトラッキング」と呼ばれる相手に安心感を与えるテクニックです。
例えば、相手が「実は初恋の人と付き合って、って言われちゃった」と言ったとします。「よかったですね」では会話が盛り上がりません。「え、初恋の人に告白されたの?すごい!」。これがバックトラッキングです。
相手の心情に寄り添そって言葉を繰り返すことで、会話の続きを促すことができます。
相手の話に共感する
相づちやうなずきを使いながら、相手の話に共感を示しましょう。
話が続かない…NG会話術
次に、NG会話術についても見ていきましょう。
質問攻め・自分の話をしない


質問ばかりしていると、相手が尋問されているように感じてしまいます。適度に自分の話も交えましょう。「会話はキャッチボール」ですから、一方的にならないことが大切です。
リアクションがおざなり
興味がなさそうな反応をすると、相手は話す気をなくしてしまいます。頷いたり、笑ったり、驚いたり、しっかりリアクションをしましょう。
相手の話を否定する


否定的な発言は、相手を不快にさせる可能性があります。意見が違っても、「なるほど」「そういう考え方もあるんだね」と受け止める姿勢を持ちましょう。
ただし、議論を楽しみたい相手の場合は、積極的に自分の意見をぶつけてOKです。
自分の話をしすぎる
なぜキャバクラや占い師という職業が成り立っているのかというと、自分の話を聞いてもらいたい人、自分について語ってもらいたい人が多いからです。
会話はキャッチボールであることを意識し、交互に話すことを心がけてください。
会話に困ったら…おすすめの話題・ネタ
最後に、対面でもLINEでもOK!会話が途切れそうになった時に使えるおすすめの話題を紹介します。
プロフィール
出身地や住んでいる場所など、基本的な情報を話題にすると会話が広がりやすいです。出身地が同じだということが発覚して、会話が盛り上がる可能性もあります。
趣味・推し
共通の趣味があれば、会話は必然的にも盛り上がるでしょう。また、共通の趣味がなくても、相手が好きなことに興味を持つ姿勢が大切です。
食べ物


好きな食べ物や最近食べた美味しいものの話は、誰でも話しやすい話題です。おすすめのレストラン情報やレシピサイト情報などを交換してもいいでしょう。
最近の出来事
週末の過ごし方や、最近あったことを話すのも良いでしょう。流れで一緒にどこか出かけよう、という話になるかもしれません。
仕事の話


どんな仕事をしているのか、仕事のやりがいなど、興味を持って聞くと会話が続きます。
芸能やスポーツの話
最近のニュースや話題の映画、ドラマなども話しやすいトピックです。ただし、おすすめの作品を熱く語るのは程々にしましょう。熱量が違いすぎると、会話は盛り上がりません。
恋愛


恋愛話は、仕事関係の人との話題には向かない場合も多々あります。関係性によってはセクハラになってしまう可能性もあるので、十分注意しましょう。
一方、プライベートでは盛り上がりやすいテーマだと言えるでしょう。
あなただったらどうする?簡単な相談



「今日のランチどうしよう?」「友達へのプレゼント選びで迷ってる」
など、簡単な相談をしてみましょう。質問を投げかけることで、自然に会話が広げられます。
未来や将来の話


「将来やりたいこと」「行きたい場所」など、夢や目標について話すと、お互いを深く知るきっかけになります。ポジティブで話していて楽しい話題を選ぶと会話が弾みます。
会話はキャッチボール
会話を続けるためには、相手に興味を持って質問すると同時に、適度に自己開示することが大切です。
「会話はキャッチボールであり、一方的になりすぎない」ことを意識しながら、お互い楽しい会話になるよう工夫することで「また話したい」と思われる会話上手になれるでしょう。







