健康診断の結果を見て、ちょっとドキッ。そろそろ運動しなきゃ、食生活も見直さなきゃ……と思いつつ、気づけばいつもどおりの生活。
40代を過ぎると、若い頃よりも健康が気になる場面が増えてくるものです。血圧を気にしたり、意識して水分をとったり。おじさん世代にとって、健康はなかなか無視できないテーマです。でも、気にしていることと、実際に健康的な生活を送れていることは、また別の話。
では、世のおじさんたちは、普段どんな生活を送っているのでしょうか?
今回は、40〜60代の男性2,864人のアンケート回答をもとに、おじさんたちのリアルな健康事情をのぞいてみました。
健康おじさん、血圧を「把握している人」は、運動習慣もひと味違う
まず注目したいのが、自分の血圧を把握している人のうち、どれくらいの人が習慣的な運動をしているのか、です。
血圧を、「だいたい把握している」「定期的に測って把握している」と答えた人を「把握層」、「あまり」「ほとんど/まったく把握していない」と答えた人を「未把握層」として比べてみます。
すると、習慣的な運動をしている割合は、把握層で66.8%、未把握層で46.6%と、20ポイント以上の開きがありました。
血圧という数字に日頃から向き合っている人ほど、運動という行動にもしっかり結びついているというわけです。「健康診断の数値を気にする=運動しようという意欲が高まる」というイメージ通りの結果と言えるかもしれません。
この傾向は運動だけの話ではありません。次は水分補給についても見てみましょう。
血圧を把握しているおじさん層は、水分補給も意識的に行なっている

「普段、水を意識して飲んでいますか」という質問でも、似たような構図が浮かび上がりました。
血圧把握層で水を意識して飲んでいる割合は70.7%、未把握層では52.5%。ここでも約18ポイントの差がついています。
40代以上、中年男性の「運動」「水分補給」はバラエティに富んでいる
次に40〜60代男性が行いがちな、健康のための具体的な行動についても少し覗いてみましょう。
運動の種類としては、
ウォーキングやストレッチといった軽い運動、ジム通いや自宅での筋トレ、ジョギングや水泳などの有酸素運動、さらには通勤・通学中に階段を使うといった「ながら運動」まで、選択肢は幅広くなっています。
水分についても同様で、
水道水や浄水器を通した水、ペットボトルのミネラルウォーター、ウォーターサーバーの水など、選ぶ水の種類は人それぞれです。「価格」や「おいしさ」「安全性」といった重視ポイントを複数挙げる人が多く、単に「水を飲む」というだけでなく、どんな水をどう選ぶかにまでこだわりが及んでいることがわかります。
血圧を把握している人ほど、こうした細部への意識も高くなりやすいようです。
血圧を把握し、運動をし、水もしっかり飲む。ここまでの流れだけを見れば、「健康を意識している人ほど、行動もきちんと伴っている」という、実に模範的なストーリーが出来上がります。おじさん、なかなかやるじゃないか、と言いたくなるところですが、話はここで終わりません。
次に紹介する項目だけは、これまでとまったく逆の結果が出ているのです。
健康意識の高い中年男性でも、睡眠が不足している人は多い

運動と水分の傾向をそのまま当てはめれば、睡眠についても「血圧把握層の方が7時間以上ぐっすり眠れている」という結果を期待したくなります。ところが実際のデータは、その予想を裏切る形になりました。
1日の平均睡眠時間が「7時間以上」と答えた割合は、
把握層で11.5%、未把握層で14.3%と、なんと未把握層の方がやや高くなっていました。健康により気を配っているはずの層の方が、睡眠時間という点では一歩譲る格好になっています。
運動と水分では「意識の高さ=行動の伴い」がきれいに成立していただけに、この睡眠だけの逆転現象はなかなか目を引きます。
ではこの短時間睡眠、具体的にどの年代で目立っているのでしょうか。
特に40代〜50代男性で短時間睡眠が目立つ
年代別に見てみると、睡眠時間が5時間に満たない層(4時間未満+4時間以上5時間未満)の割合は、40代で21.6%、50代で26.6%、60代で22.5%となっており、50代を中心に40〜50代でやや高い水準になっています。仕事の責任が重くなり、家庭でも管理職的な立場を担うことが増えてくる年代とも重なる時期です。
もちろん今回のアンケートだけでは、「仕事が忙しいから眠れない」といった因果関係までは確認できません。あくまで数字として、40〜50代の睡眠時間が相対的に短めに出ている、という事実にとどめておきたいと思います。
そのうえで、なぜ運動や水分と違って睡眠だけがこうした傾向になるのか、考えられる可能性を少し整理してみましょう。
なぜ睡眠だけ後回しになりやすいのか
運動や水分補給は、
自分の意志とタイミングだけである程度コントロールしやすい行動です。ジムに行く時間を作る、水筒を持ち歩く、といった工夫は個人の裁量でどうにかなる部分が大きいと言えます。
一方で睡眠時間は、
仕事の終わる時間や家庭の事情、翌朝の予定など、自分だけでは動かしにくい要因に左右されやすいものです。「今日は疲れたから早く寝よう」と思っても、対応しなければならない用事が入れば、そちらが優先されてしまいます。
健康を意識している人ほど、他のタスクにも真面目に向き合っている可能性があり、結果として睡眠だけがしわ寄せを受けやすいのかもしれません。
あくまで一つの見立てとして留めておきたいところですが、こうした構造は多くの働き盛り世代にとって、身に覚えのある話ではないでしょうか。
理想と現実のギャップが大きい睡眠時間
今回のアンケートでは、実際の睡眠時間だけでなく「理想の睡眠時間」も尋ねています。
多くの人が「7時間以上8時間未満」や「8時間以上」を理想として挙げる一方、実際の睡眠時間で最も多い回答は「5時間以上6時間未満」でした。理想と現実の間には、1〜2時間ほどのギャップが存在していることになります。
さらに、寝る直前までスマートフォンを見る習慣がある人も少なくなく、「ほぼ毎日見ている」と答えた人が一定数を占めていました。スマホを見る習慣と実際の睡眠時間との関係まではこのデータだけでは断定できませんが、就寝前の過ごし方も含めて、睡眠だけがなかなか思い通りにならない領域になっている様子がうかがえます。
まとめ。おじさんの健康、意外な落とし穴は「睡眠」?
血圧を気にして、運動もして、水分補給も忘れない。健康意識の高いおじさんたちは、日々の生活でもしっかり行動に移しているようです。
ところが、ちょっと気になるのが睡眠時間。健康意識が高い人ほど、むしろ睡眠時間が短い傾向が見られました。
健康のためにあれこれ頑張っているのに、肝心の睡眠が足りていないかもしれない。なんとも悩ましい結果です。
仕事に家事に趣味にと、何かと忙しい40〜60代。運動する時間は頑張ってつくれても、睡眠時間を増やすとなると、そう簡単にはいかないのかもしれません。
とはいえ、健康のためにできることは、運動や食生活の改善だけではありません。今夜はいつもより少し早くスマホを置いて、布団に入ってみる。そんな小さなことから始めてみるのもよさそうです。
健康が気になるおじさんたち、頑張ることも大切ですが、たまにはゆっくり休むことも忘れずに!
※本調査はアンケート回答に基づくものであり、健康意識と生活習慣の因果関係を示すものではありません。
<調査概要>
調査名:「血圧に関するアンケート」「運動に関するアンケート」「睡眠に関するアンケート」「水に関するアンケート」
調査日:2025年5月7日、2026年4月19日、2026年7月11日、2026年7月24日
調査方法:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリ内アンケートコーナーにて実施
調査対象者:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリユーザー
有効回答者数:2,864人
※文中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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